2015年4月に「豪ドルコスト平均法積立投資」を開始してから半年が経過しました。これは、週に1回(毎週水曜日)、豪ドル円通貨ペアを10,000円分ずつ購入していくという企画です(積立ルールなどの詳細は初回の下記記事をご覧ください)。
一定量を時間分散して購入するため、ドルコスト平均法の恩恵が受けられます。
[blogcard url=”http://aokitrader2.com/aud-cost-averaging-fx-1504″]当初は毎月月初に報告していこうと考えていましたが、ブログで毎月のように報告をしても、あまり変化もないしおもしろくないなと思い、結局随分寝かせました(笑
さて、豪ドル円通貨ペアをドルコスト平均法で半年間積立をして、現在の状況はどうなったでしょうか?
Contents
豪ドル(為替)積立の推移
現時点までで「21回」購入
豪ドルコスト平均法積立経過(2015年10月24日時点) | |||
日付 | 建玉数量 | 平均約定価格 | スワップ |
4/1 | 109通貨 | 91.3826円 | 116円 |
4/8 | 109通貨 | 91.8713円 | 114円 |
4/15 | 110通貨 | 90.8581円 | 111円 |
4/22 | 108通貨 | 92.9233円 | 105円 |
6/10 | 105通貨 | 94.8408円 | 74円 |
7/1 | 106通貨 | 94.5492円 | 63円 |
7/8 | 110通貨 | 90.7633円 | 60円 |
7/15 | 108通貨 | 92.2275円 | 55円 |
7/22 | 109通貨 | 91.6692円 | 51円 |
7/29 | 111通貨 | 90.4077円 | 48円 |
8/5 | 109通貨 | 91.6916円 | 43円 |
8/19 | 109通貨 | 91.3788円 | 35円 |
8/26 | 118通貨 | 85.0822円 | 34円 |
9/2 | 118通貨 | 84.4432円 | 31円 |
9/9 | 118通貨 | 84.9174円 | 27円 |
9/16 | 117通貨 | 85.7563円 | 23円 |
9/23 | 118通貨 | 84.6563円 | 19円 |
9/30 | 119通貨 | 84.1453円 | 15円 |
10/7 | 115通貨 | 86.6936円 | 10円 |
10/14 | 116通貨 | 86.4684円 | 6円 |
10/21 | 115通貨 | 86.6481円 | 2円 |
- 建玉数量 : 2,357通貨
- 平均約定価格 : 89.0694円
- 評価損益 : -3,495円
- スワップ : 1,052円

週に1回ペースでコツコツと購入してきました。当初決めたルール通りに積立をしていますが、8月の旅行中に一度だけ購入するのを忘れました;
建玉数量は2,357通貨
SBI FXトレードは1通貨から取引が可能なため、外為オンラインなど10,000通貨からしか取引できないFX会社を利用されている方には「2,357通貨」といっても、あまりピンとこないかもしれません。2,357通貨というのは外為オンラインであれば「0.23枚」に相当します。
そうです、2,357通貨というのはたいした枚数ではありません。今の状況下でまたリーマンショック級のリスクオフがやってきて、一気に30円豪ドル安円高に振れたとしても、評価損失額は-74,205円です。痛いといえば痛いですが、リーマンショック級の下げでこの程度の含み損です。
豪ドル高牽制 & チャイナショック
4月に積立開始した当初は為替レートが95円付近をうろついていましたが、オーストラリア準備銀行(RBA)のグレン・スティーブンス総裁による度重なる豪ドル高牽制により、じわじわと豪ドル安円高に。
そして、夏場はギリシャショックおよびチャイナショックによるリスクオフ相場がつづき、豪ドル安円高がさらに進行。
結局、ここ最近は80円台半ば付近での購入が多く、じわじわと平均約定単価が下がっている状況です。購入額を一定としたドルコスト平均法で購入しているので、豪ドルが安くなれば枚数を増やし、豪ドルが高くなれば枚数を増やして買っています。
ノンストレス
この豪ドルコスト平均法積立投資の最大のメリットはポジションを持ち越ししてもストレスがまったくないことです。むしろ、ポジションを保有しているのを忘れるレベルです。
資金量は人によってちがうため一概にはいえないところですが、私の場合はFXで100,000通貨以上のポジションを持ち越し(特に週末)するとストレスになります(とはいえ、最近はポジションを持ち越すということはほとんどしていませんし、持ち越しをしても必ずストップロスの逆指値を入れています)。
通常は、ポジションを持ったままだとうまく寝つけず、睡眠不足になったりもしますよね。そういうのもない。
10年後に年間9万円弱の金利収入
半年で積み立てた通貨数が2,357通貨ですから、この調子でいっても、1年で5,000通貨、10年で50,000通貨です。
オーストラリアと日本の金利差が逆転していないのが大前提ではありますが、現在の金利差が10年後も同じだとすると、10年後には1日250円のスワップ×365日=年間約9万円弱の金利収入を得られるようになります。もちろん、それまでに蓄積されるスワップもあります。
デメリットは?

デメリットは週に1回購入をする必要があるということです。人によっては、面倒な作業と感じるかもしれません。
また、急落した場面で拾いたいと思っても買えません。たとえばチャイナショックで急落したときの82円台とかでは、購入できていません。結局、「水曜日に購入」というルールなので、「あ、これ安いな、拾いたいな」と自分自身が思っても、購入できないということですね。
しかし、この点については逆に「個人の感情を排除して機械的にできる」という意味において考えると、メリットともいえます。結局、投資(投機)の世界では「いや、ここで反転するはずだ」「70円台まで下がるはずがない」といった個人的な感情が邪魔をすることで、正解(チャートがすべて正解)から乖離し、損失が膨らんでいき、破滅へつながります。少なくとも、2010年のギリシャショックの時の私はそうでした。
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まとめ
リスクのない投資(投機)はないのでノーリスクとは言いませんが、FXにしてはかなり低リスクの運用法のひとつだと思います。あとは、当初決めたルールを変更したりしないかがカギ。
今後も、個人的な感情は排除し、ロボットのようにコツコツと購入していきます。また、ご報告します。
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