2009年より株式やFXによる投資を続けてきて早6年。2015年で7年目に突入しました。
これまで2010年GWのギリシャショックや欧州債務危機等、ひとことでは表現できないほど色々な場面を経験しましたが、含み益も入れてトータルでは何とかプラスです。

しかし、私にはこれまで投資をやってきて分かったことがあります。
それは「私はB・N・F氏のようにはなれない」ということです。
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B・N・F(ビー・エヌ・エフ)とは?
B・N・Fとは投資家なら誰もが憧れる日本人の専業投資家です。
B・N・Fがマスメディアに初めて登場したのは2005年(平成17年)12月8日、新規上場したジェイコム(人材派遣業。ケーブルテレビのJ:COMとは関連なし)の株式においてみずほ証券の男性担当者が「61万円1株売り」とすべき注文を「1円61万株売り」と誤注文し株式市場を混乱させたジェイコム株大量誤発注事件である。
この事件において7,100株を取得、同日中に市場で1,100株を売り抜け、残る6,000株(発行済み株式の41.38%)を現金決済(20億3,500万円)していたことが大量保有報告書で分かった。引用元:B・N・F|Wikipedia
B・N・F氏は上記2005年の「ジェイコム株大量誤発注事件」で莫大な利益をあげたことで有名です。しかし、2005年に「ジェイコム男」になる前からもの凄い勢いで資産を伸ばしている事自体がまず凄いんですよね。
下記はB・N・F氏の資産動向です。
B・N・Fの資産動向 | |
2000年10月 | 164万円 |
2000年末 | 280万円 |
2001年末 | 6,100万円 |
2002年末 | 9,600万円 |
2003年末 | 2億7,000万円 |
2004年末 | 11億5,000万円 |
2005年末 | 80億円 |
2006年末 | 157億円 |
2007年末 | 185億円 |
2008年末 | 218億円 |
2015年現在、資産がどのぐらいになっているかは分かりません。
B・N・F氏のようになれない理由

簡単に言います。「500万円を元手にレバレッジ取引による短期売買を繰り返して、1,000万円に増やす」ここまではやればできるのです。しかし「そこから先」が上手くいきません。ちなみに、私は「そこから先」の場面が2度訪れましたが、チャンスを2度とも潰しました。
なぜ上手くいかないのか?500万円で運用していた頃と景色が違うのは桁1つ増えたこともそうですが、特に大きく違うのは「発注可能数量」です。これまでドル円の発注可能数量がMAX100枚(100万通貨)だったのが、200枚(200万通貨)取引が出来るという状況になると、これまでと同じ精神状態ではトレードできなくなってしまうのです。
仮に3度目の正直で突破し、2,000万円に届いたとしましょう。しかし、次は400枚の「発注可能数量」に惑わされ、またスタートラインに戻ってきてしまう。そんな自分の姿が見えてしまっています。
同じような悩みを持っている方はいるのではないでしょうか?
B・N・F氏のようになれる精神力を持つ人
恐らく、資金量が増えても同じような精神状態でルールを守り、トレードできるBNFのような精神力を持っている人が100万円を1,000万円、1,000万円を1億円、1億円を100億円にできるのだと思います。
今年の1月に鉄壁さんという方のブログ(現在非公開)を見て「すごい」と思うと同時に改めて「やはり自分には無理だ」と思いました。私は、儲け続けることができないのです。
一度儲けてもそれで満足し切ってはいけない。何よりも難しいのは儲け続けることである。だから一度目標を達成したら、普通は第一目標と同じ第二の目標を立てる―もっと儲けるためにである。しかし、多くの人にとって第二目標の達成は第一目標の達成ほど満足感が得られない。それで、自分は何のためにトレードするのか自問自答するようになり、それまでの儲けをすべて吹き飛ばしてしまうような破滅的なトレードを始めることになる(マーク・ワインスタイン)。
引用元:マーケットの魔術師|ジャック・D・シュワッガー
短期レバレッジ取引&中長期現物取引の「ハイブリッド投資スタイル」
儲け続けることのできない私は、B・N・F氏のようにレバレッジをかけでガンガン稼ぐことは諦めるということになります。
しかし、そんな私が考えているのが、短期のレバレッジ取引で「利益が出たら利益分を全額出金」し、出金した分で「現物株を購入」する「ハイブリッド投資スタイル」です。利益を強制的に出金すれば、取引可能数量が大幅に増えることはありません。いつもの取引数量でいつもの精神状態でレバレッジ取引に臨めば良いのです。
そして出金した分を、出来るだけ株式等の現物売買の購入費に充てていきます。国内株式だけでなく、REITや原油のETFでも良いです。私は株の短期売買はやらないので、株を購入してしまえば基本放置プレイ。最悪、この部分(現物取引)で含み損が出たとしても、レバレッジ取引オンリーで全部ふっ飛ばしてしまうよりもマシと考えます。
現物株でも利益が出ればそれはそれで良いし、含み損になれば配当や分配金をもらいながら放置する。そして5年後、10年後振り返った時に「それなりの金融資産」が蓄積されているというイメージです。一回のレバレッジ取引における取引枚数が増えない分、反比例式に利益と資産がグングン伸びていくことはなくなります。しかし、一気に資産が減少することもなくなります。
まとめ
ひとまず、投資を6年やって酸いも甘いも味わった私が出した結論。私にはレバレッジ取引のみで一気に億り人(おくりびと)になることはないということです。これからは「ハイブリッド投資スタイル」でいきます。
いちばんの問題は、成功すればするほど投資総額がふくれあがり、株価が予想とは逆に動いたときの損害が大きくなることだ。それはやがて天が崩れ落ちるように、個人の人生を押しつぶしてしまうだろう。
引用元:臆病者のための株入門|橘玲
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