
化粧品メーカーのファンケル[4921]から第36期中間報告書が届きました。
ファンケル[4921]は新中期経営計画(2016年3月期~2018年3月期)の方針のもと、大量の広告費投下を行ってきました。6月に出席した株主総会で聞いていた通り、実際にTVCMでも頻繁に流れていましたね。
中間期の全体売上高は43,192百万円(前年同期比18.2%増)、うち化粧品関連事業は25,990百万円(前年同期比17.8%増)、栄養補助食品関連事業は13,769百万円(前年同期比23.3%増)となりました。マーケティング費用増加により、営業利益や経常利益は前期比ダウンです。
栄養補助食品関連事業の伸びが著しいです。
そして、2016年3月期第2四半期決算説明会資料を見ていたら、面白い資料を見つけました。

栄養補助食品事業の中で、一番売れに売れたのは「えんきん」、次いでサプリメントの「大人のカロリミット」。一方、「ウコン革命」、「発芽米」「青汁」はコケた、と。
ここで注目したいのは「えんきん」の総評の箇所「新規獲得や導入店舗数は拡大したが、想定を大幅に上回る売れ行きで販売抑制」とあります。
売れすぎて販売抑制?!そんな余裕ぶっこいたこと言ってる場合か!とツッコミをいれたくなってしまうのですが、生産が追い付かないなどの理由もあるのかもしれません。
今回は、その売れに売れている「機能性表示食品」の「えんきん」について、
- そもそも機能性表示食品とは?
- えんきんがどれぐらい売れているのか?
- 私が実際に飲んでみての感想
をご紹介します。
Contents
機能性表示食品とは?
「機能性表示食品」は、2015年4月から新しく始まったばかりの制度です。詳しくは消費者庁のウェブサイトに記載されています。
現在、機能性が表示がされている食品は以下の3種類です。
- 特定保健用食品(トクホ)
- 栄養機能食品
- 機能性表示食品
特定保健用食品(トクホ)
一番上のトクホについては、花王[4452]のヘルシアなどでおなじみ「脂肪の吸収を抑える」など科学的根拠に基づいて認められ、消費者庁長官により許可を受けた食品です。
栄養機能食品
二番目の栄養機能食品は、すでに科学的根拠が確認された栄養成分を一定量含む食品であれば、届け出など不要で国が定めた表現の中で機能性を表示することができる食品です。
機能性表示食品
そして三番目の機能性表示食品は、事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品です。販売前に届出が必要となります。
機能性表示食品の制度の基本的な考え方は、
消費者の誤認を招かない、自主的かつ合理的な商品選択に資する表示制度
とあります。つまり、機能性表示食品とは、
- 許可まで必要なトクホと比較すると、ややハードルが低い
- 臨床試験を経て科学的根拠を示せる(事業者の責任で)
そして、機能性表示食品の事業者および消費者のメリットは、
- 事業者は機能性を示すことでより効率的に販売できる
- 消費者は機能性を見ることで、自分に合う商品が選択できる
ということになります。
えんきん

私が購入した「えんきん」です。

さっそく、パッケージには届いてほしいターゲット層と、悩みが書いてあります。
- 中高年の目の健康に
- 手元の小さい字が読みにくい
- メガネに頼りたくない
また、裏面には表示が義務付けられている「届出表示」が下記のように記載されています。
本品にはルテイン・アスタキサンチン・シアニジン-3-グルコシド・DHAが含まれるので、手元のピント調節機能を助けると共に、目の使用による肩・首筋への負担を和らげます。
とあります。掘り下げてみていきましょう。
ルテイン
ルテインとは、目の中の水晶体や黄斑部などにもともと存在している成分で、強力な抗酸化作用を持っています。
緑黄色野菜などに多く含まれる黄色の天然色素で、「天然のサングラス」とも呼ばれています。
黄斑変性症や白内障など加齢による目の病気に対する効果が期待されており、予防や症状改善に働きかけます。
ルテインは、加齢による目の病気に対する予防や症状改善に効果があり、ほうれん草やブロッコリーに多く含まれています。
アスタキサンチン
脳や目に必要な栄養素のみを選別するこのフィルターのようなシステムはとても厳重なもので、ビタミンCやビタミンE、βカロテンなどの抗酸化物質でさえ通れないのです。しかしアスタキサンチンは他の抗酸化物質が通れないこの関所を通過することができる数少ない物質です。
関所とは面白い表現ですね^^ アスタキサンチンは、脳と目に必要な栄養素のみを選別してくれる役割を担っています。いくらやサケなどに多く含まれる成分です。
シアニジン-3-グルコシド
シアニジン3-グルコシド(C3G)は、アントシアニン成分のなかで最も研究が進んでいるもののひとつです。C3Gはアントシアニン色素の中でも抗酸化活性(ORAC値)が特に高いことが確認されています。
シアニジン3-グルコシドに含まれる抗酸化活性(ORAC値)が高いと、目の疲れを減らす効果があります。ハスカップやカシス、ブルーベリーに含有されています。
DHA
DHAは魚に多く含まれる成分です。厚生労働省の資料では、DHAの摂取量が多いと、加齢黄斑変性(60歳以上の高齢者に多い目の疾患)の発症リスクが減少するとあります。
えんきんの効果

以上のことから、ルテイン・アスタキサンチン・シアニジン-3-グルコシド・DHAが含まれる「えんきん」を摂取することにより、
- 手元のピント調節機能を助ける
- 目の使用による肩・首筋への負担を和らげる
という効果が期待できます。
えんきんの売れ行き
計画比の2.3倍

「えんきん」の2015年6月~9月期の売れ行きは、計画比の約2.3倍。

通期の売上計画は前年比の3.5倍にジャンプアップ。
見事に、大人のカロリミットに次ぐスター商品(ファンケルでは不動の人気を誇る商品をスター商品と呼んでいます)に育ってきてますね。
口コミとまとめ
実際にファンケルオンラインの口コミを覗いてみると、色々な意見が書いてあります。



私もえんきんを使ってみてますが、効果そのものはよく分かりませんね; 視力は悪いですが、老眼という年齢でもないのもあるかもしれません。やはり、年齢が40代~60代に差し掛かってくると、気になってくるのでしょうねー。
ゴルフ行った時にゴルフボールが見えなかったり、読書の際に文字にピントが合わなかったりしたら、ストレスも溜まるし、趣味も楽しめないということでしょう。
また、病気に対するリスクヘッジ、保険という意味合いもあり、売れているのかもしれません。
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