1998年から「ファン株主づくり」に取り組み、個人株主の数が年々増えているカゴメ[2811]。
カゴメ[2811]では、昨年2014年より「社長と語る会」という交流イベントを開催しています。
今年は私も、株主専用メルマガのKAGOMAIL(カゴメール)に登録、「社長と語る会2015in東京」に応募していたのですが、抽選に当たったということで、カゴメ[2811]東京支社で行われた「社長と語る会2015」に参加してきました。
カゴメ[2811]の個人株主数
カゴメ[2811]は積極的なIR活動を行っている代表的な企業・銘柄です。2001年8月に「個人株主10万人構想」と銘打ち、株主と対話をしながら着々と個人株主の数を増やしてきました。
2001年3月時点は6,549名だったカゴメ[2811]株主数は、2014年12月期末時点では201,591名、個人株主構成比率は99%を超えています。
スーパーで買い物をする際、株主であるカゴメ[2811]の野菜ジュースと、株主ではない他社の野菜ジュースが隣同士で並んでいたら、おのずとカゴメ[2811]の商品に手が伸びます。
消費者心理だけであれば、「どっちにするかー」と迷うところではありますが、株主心理もあると、「じゃあ、カゴメで」となるので、面白いところです。
社長と語る会2015
2015年4月完成のカゴメ水天宮ビル(東京支社)


「社長と語る会2015」の開催場所は、東京メトロ半蔵門線水天宮駅から徒歩3分のカゴメ水天宮ビルです。2015年4月に完成したばかりということで、外観内観ともに綺麗です。
「社長と語る会」は、前半と後半に分かれています。
- 前半:寺田社長プレゼンテーション&質疑応答
- 後半:新商品&メニューの紹介・試食
前半は、寺田社長からカゴメの連結業績状況やセグメント別の売上高の説明をいただき、その後、各参加者が自己紹介と、質問をする形式です。
GREENS(グリーンズ)
会場の7階に着くと、カゴメの商品陳列コーナーがありました。まだ開始まで時間があるので、IRご担当の方に新商品についてお話ししました。
ここで圧倒的にイチオシしていた商品がGREENS(グリーンズ)です。


2015年の9月・11月から一都三県のコンビニで発売しています。20代~30代の女性をメインターゲットに、売れ行きは好調に推移しています。
この後、後半の試食コーナーの時に、グリーン&イエローどちらの味も試飲しました。

GREENSの製法は、野菜と果実の鮮度・粒感を残すために「低温あらごし製法」という作り方で抽出しているそうです。
- 左側:Yellow Mix(黄にんじん、橙にんじん、りんご、グレープフルーツ、パイン、レモン)
- 右側:Green Mix(にんじん、小松菜、セロリ、りんご、グレープフルーツ、キウイ、レモン)
印象的だったのは右側のGreen mix味。単に飲むだけではなく、シャキシャキとしたセロリとキウイの食感が楽しめます。食べる野菜ジュースですね。
機能性表示食品カゴメトマトジュースを2016年2月に発売
カゴメ[2811]は2015年10月26日のIRリリースで発表されている通り、2016年2月2日より、機能性表示食品のカゴメトマトジュースを発売します。
機能性表示食品とは?
機能性表示食品とは、事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品のことです。販売前に届出が必要となります。
機能性表示食品の制度は2015年4月からスタートし、消費者庁長官の許可が必要でハードルが高い特定健康保健用食品(通称トクホ)と、届出不要の栄養機能食品との中間のような位置付けです。
先日ご紹介したファンケル[4921]の機能性表示食品「えんきん」は、多大な広告費投下による影響もあり、6月~9月期の売上が計画品の約2.3倍と売れ行きが想定以上で推移しています。
一般消費者の視点からみると、それを飲んでどういう効果があるの?メリットは?という疑問について、原材料を見ても判断できません。そこに「こんな効果が期待できますよ」と表示できる機能性表示食品は、悩みを持っているターゲットに分かりやすく訴求できるし、継続購入が期待できそうですよね。
機能性表示食品カゴメトマトジュースの表示
なお、カゴメ[2811]の機能性表示食品カゴメトマトジュースのパッケージには「血中コレステロールが気になる方に」という表示がされる予定です。
LDL(悪玉)コレステロールが血管内で詰まると、動脈硬化などを引き起こす可能性が高まります。トマトのリコピンには善玉コレステロールが多く含まれており、血管の中で詰まる恐れのあるLDL(悪玉)コレステロールを取り除く働きがあります。
数値が通常の範囲であれば問題ないのですが、血液中のLDLコレステロールが増えすぎると血管壁にたまってしまいます。それは活性酸素の影響で酸化して、過酸化脂質となります。
蓄積していくと血管が細くなり血栓ができて動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や狭心症・脳梗塞などの動脈硬化性疾患を誘発させます。
生活が不規則だったり、高コレステロール食品やお酒をよく摂取する人をターゲットに、売れていきそうです。
GREENS以外で、寺田社長イチオシ、毎日飲んでいる商品を教えてください
せっかくの機会なので、逆に株主総会では聞けないような質問をしてみました。
「GREENS以外で」と付け加えたのは、どう考えてもカゴメ[2811]がGREENSを推しているのがハッキリしていたからですねー(笑 それでも、寺田社長は「イチオシはGREENSです」と仰られてました。
寺田社長がGREENS以外でイチオシしている商品は以下の3つです。
- 野菜生活
- トマトジュース
- アンナマンマ 瓶トマトソース
寺田社長は以前、野菜生活のマーケティングをされていたそうで、「野菜生活」には思い入れがあるそうです。単なる野菜ジュースとしてのブランド名ではなく、野菜生活の四文字には「野菜のある生活をしよう」という世界観も含まれているとか。
そして、コレステロールの数値を改善するために毎日飲んでいるのは、トマトジュース。

そして、この商品は知りませんでした。最近イチオシなのは、アンナマンマの瓶トマトソースとのこと。基本のトマトソースよりちょっと値段が高いけど、本格的なパスタが作れるようで、人気らしい。次トマトパスタを作る時は、スーパーで買ってみたいと思います。
トマトといえばカゴメ。ではトマトの次は?
これは女性の方が質問された内容だった…ハズ。
実際には、カゴメ[2811]の商品でトマトの次に使用量が多いのがニンジンみたいですね。これは、野菜生活の原材料に入っているからということもあるようです。
トマトの次の柱は?という質問に対しては、「具体的にどの野菜、というよりも、野菜ならなんでもカゴメを目指す」と仰られていました。
今はイオン[8267]のスーパーに行くと、カゴメブランドで「洗わずに食べれるベビーリーフ」というのも売っているようですし、あめ色に炒めてカットした玉ねぎにも力を入れているそうです。
新商品&メニューの紹介・試食

隣には、カゴメトマトキッチンスタジオが併設されています。

カゴメ[2811]の社員の中にはフードプランナーという方々がいらっしゃり、今回はカゴメ商品を使った料理をご馳走いただくことになりました。


レシピブック付きです。
ノンアルコールサングリア

こちらは以前の株主優待でもらった「野菜生活100エナジールーツ」を使用したサングリア。爽やかで飲みやすいです。

アボカドと白身魚に乗っている具材は、KINOKUNIYAなどの高級スーパーに置いてあるカゴメアンナマンマの瓶シリーズです。
野菜にしっかりと味が染み込んでいるので、添えるだけで+αの味わいが楽しめます。なるほど、こういう食材は瓶詰めされたものを買えばよいのかー。これを家庭で作るとしたら結構大変だと思います。
タラのトマトパッツァ

タラとトマトソースの相性がイイ。レシピを見たら私にも作れそうなぐらい簡単なので、作ってみたいです。
野菜のレインボーピッツァ

ピザの上にトマトがあるとないとでは、彩りや雰囲気が変わります。
トマトの炊き込みご飯&トマトの豚汁

カゴメ[2811]は、塩分の高い醤油や味噌の半量をトマトケチャップに置き換える、減塩メニューを推奨しています。
トマトケチャップにはグルタミン酸という昆布に含まれる旨味成分が入っているので、旨味そのままに減塩できます。
普段から半端じゃない量の塩分を摂取していると自覚しているので、今後は味噌や醤油の一部をトマトケチャップにする料理にチャレンジしていきたいですね。
トマトのティラミス

デザートはトマトのティラミス。上に乗っているトマトは、カゴメの「高リコピントマト」という商品のようなのですが、これがフルーツのように甘くて美味しかったです。
まとめ

参加のお土産もいただきました。美味しくいただきます。
株主総会とは規模や趣旨が違うので一概にはいえませんが、株主総会やこういうイベントに参加すると、企業の社風が見えるなーと改めて感じました。
個人的な印象。カゴメ[2811]の社風はイイ!
今後も株を保有したいと思いましたし、また、別のイベントがあれば参加してみたいです。