海外旅行には、リスクがあります。リスクとは、病気や事故などの予期せぬ事態のことです。
私自身は幸い、海外旅行で病気や事故に遭遇したことはありません(盗難2回、ボッタクリタクシーに1回遭遇していますが…)。
そのような海外旅行で起こりうるリスクにヘッジできるのは、「海外旅行保険」です。保険代理店を通じて、保険会社のプランに加入します。海外旅行保険には様々なプランがあり補償内容が充実しているため安心ですが、費用が高いのがネックです。
そのため、海外旅行保険に加入しつつ、海外旅行傷害保険が充実しているクレジットカードも活用するというのが一般的です。
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海外旅行中の病気や怪我、その他予期せぬトラブル

海外でトラブルが起こると、多額の費用を請求されるケースがあります。
以下、損保ジャパン日本興亜のウェブサイトから事例を引用します。
種類 | 事例 | 支払金額 |
賠償責任 | フランスのホテルでバスタブのお湯をあふれさせ、階下と周囲の部屋が使用できなくなったことで、ホテル側から損害の賠償を求められた例。(女性) | 12,438,470円 |
携行品損害 | コペンハーゲンにて買い物中、ひったくりにあって、バッグの中に入っていた貴重品類を盗まれた。(女性) | 176,358円 |
病気や怪我だけでなく、うっかりとしたミスや盗難によるトラブルも、海外旅行で起こりうるリスクのひとつです。
日本人は、生命保険の場合、FPや保険の営業マンに勧められるまま加入してしまうのですが、海外旅行保険はあまり考えていない…という方が多いようです。
クレジットカードの海外旅行保険
クレジットカードの海外旅行保険の内容(例)
クレジットカードの海外旅行保険の内容(例)は、以下の通りです(事故からの経過日数など、細かい部分は保険会社により異なります)。
保険の種類 | 保険の内容 |
傷害死亡・後遺障害 | 旅行期間中の事故によるケガが原因で死亡または後遺障害を生じた時 |
傷害治療費用 | 旅行期間中の事故によるケガが原因で医師の治療を受けた時 |
疾病治療費用 | 旅行期間中に発病し、医師の治療を受けた時 |
賠償責任 | 旅行期間中に誤って他人をケガさせたり、他人の物を壊し、損害賠償を請求された時 |
携行品損害 | 旅行期間中に携行する身の回りの品が盗まれたり、自己によって壊れた時 |
救援者費用等 | 事故により生死が確認できない場合または緊急な捜索・救助活動が必要になった時、他 |
傷害治療、疾病治療、救援費用、賠償責任、携行品損害は他カードと合算可能
先ほどの、「傷害治療」「疾病治療」「救援費用」「賠償責任」「携行品損害」は他のカードと合算できます。
海外旅行傷害保険(死亡・後遺障害保険金を除く)の各種保険金につきましては、他の旅行傷害保険から同時に保険金が支払われる場合、これらの契約の保険金額を合算した額の範囲内で実際の損害額を限度として按分して保険金が支払われます
引用元:JCB-EIT|JCB
たとえば、自動付帯のカードを何枚か保有している方が病気やケガをしたりした際、上記5つの項目(傷害治療、疾病治療、救援費用、賠償責任、携行品損害)については、それぞれの最大補償金額をカードごとに合算できます。
複数のクレジットカードを保有している人は、この場面で「最大限の威力」を発揮することになります。
年会費無料で海外旅行保険「自動付帯」のクレジットカード
利用付帯と自動付帯
海外旅行傷害保険の適用条件には「利用付帯」と「自動付帯」の2種類があります。
- 利用付帯:海外旅行の旅費をカードで支払う必要がある
- 自動付帯:海外旅行の旅費を支払わなくても保険が適用される

自動付帯のクレジットカードであれば、そのクレジットカードで旅費を支払わずとも海外旅行傷害保険が適用されます。
もっと端的にいうと、自動付帯の場合、保有しているだけで保険が適用になるということです。
ただし、自動付帯のクレジットカードの場合、万が一のリスクはカード会社が負担することになるため、年会費として費用を徴収するケースがほとんどです。
自動付帯だからといって、年会費を引き落とされてしまうのでは意味がない。ならば、年会費無料で自動付帯のクレジットカードはあるのか?あります。
エポスカード(年会費無料・自動付帯)

一定条件を満たすと、ゴールドカードのインビテーションが届きます。
エポスカードは「疾病治療」が手厚い270万円
- 保険会社:三井住友海上火災保険
- 海外旅行保険:自動付帯
- 国際ブランド:VISA
- 発行:即日
保険の種類 | 保険金額 |
傷害死亡・後遺障害 | 最高500万円 |
傷害治療費用 | 1回の事故につき200万円限度 |
疾病治療費用 | 1回の病気につき270万円限度 |
賠償責任 | 1回の事故につき2,000万円限度 |
携行品損害 | 1旅行中・保険期間中20万円限度 (※1個・1組・1対あたり10万円限度 ※自己負担額3,000円) |
救援者費用等 | 100万円限度 |
エポスカードの特徴は「疾病治療費用」の補償が他のカードよりも手厚く、1回の病気につき270万円限度です。
ただし、傷害死亡・後遺障害が500万円と、やや低めなのがネックです。傷害死亡・後遺障害もカバーするのであれば、後述のJCB EITカードも保有しておくとよいかもしれません。
マルイの買い物の決済で還元率1.0%、年4回は還元率10.0%
マルイでお買いものをする際、現金購入(クレジットカード提示)で、0.5%のポイント還元です。エポスカードで支払決済した場合は、ポイント還元率が1.0%となります。
年に4回開催される「マルコとマルオの7日間」は還元率が10.0%になります。
なお、開催期間中は、実店舗だけでなくネットショッピング「マルイウェブ」でも適用となるので、近くにマルイがない方もお得に衣料品を購入できます。
ゴールドカードのインビテーションを狙う
エポスカードは、支払い実績を積み重ねていくと、「エポスカードゴールド」のインビテーションが届くことがあります。
通常は年会費が5,000円かかるエポスカードゴールドですが、通常のエポスカードから実績をつくり、届いたインビテーションからゴールドに昇格すると、年会費が無料です。
私もマルイの買い物で実績を作っていったら、ゴールドカードのインビテーションが届きました。
Visaのゴールドカードには、「海外旅行のWi-Fiが20%OFFになる特典」など、Visaゴールド限定の特典があるので、エポスカードを発行して、地道に実績を作っていくのもよいかと思います。
[blogcard url=”http://aokitrader2.com/epos-card”]▼ 詳細・申込みはこちら ▼
JCB EIT(ジェーシービーエイト)

そのJCBブランドのカードで、海外旅行傷害保険が無料、かつ自動付帯のカードがJCB EIT(ジェーシービーエイト)です。
- 保険会社:損保ジャパン日本興亜
- 海外旅行保険:自動付帯
- 国際ブランド:JCB
- 発行:即日
保険の種類 | 保険金額 |
傷害死亡・後遺障害 | 最高2,000万円 |
傷害治療費用 | 1回の事故につき100万円限度 |
疾病治療費用 | 1回の病気につき100万円限度 |
賠償責任 | 1回の事故につき2,000万円限度 |
携行品損害 | 1旅行中20万円限度 保険期間中100万円限度(※自己負担額1回の事故につき3,000円、携行品1つあたり10万円限度) |
救援者費用等 | 100万円限度 |
リボ払い専用カードのため、My JCBから一括払い設定にしないと手数料が発生します。
しかし、リボ払い専用カードで手数料を確保できるからこそ、年会費無料で上記のような充実した内容を実現できているといえます。
OkiDokiポイントが2倍
海外でJCB-EITカードで決済を行った時には「Oki Dokiポイント」が付与されます。付与されるポイントは、1,000円につき2ポイントです。
交換レートは交換商品により異なります。下記はOki Dokiポイント1ポイントあたりの交換レートの例です。
- Tポイント5円分
- 楽天スーパーポイント5円分
- スターバックスカード5円分
- ドコモポイント5円分
- au WALLETポイント5円分
- Amazonポイント3.5円分
▼ 詳細・申込みはこちら ▼
横浜インビテーションカード(ハマカード)

横浜市民以外の方も、申込・作成可能です。
- 保険会社:三井住友海上火災保険
- 海外旅行保険:自動付帯
- 国際ブランド:VISA、JCB
- 発行:即日
保険の種類 | 保険金額 |
傷害死亡・後遺障害 | 最高2,000万円 |
傷害治療費用 | 1回の事故につき200万円限度 |
疾病治療費用 | 1回の病気につき200万円限度 |
賠償責任 | 1回の事故につき2,000万円限度 |
携行品損害 | 1旅行中かつ1年間20万円限度(※自己負担額1回の事故につき3,000円) |
救援者費用等 | 100万円限度(1年間の限度額) |
年会費無料&自動付帯でかなり充実した保険内容になっています。
優待サービス J’sコンシェル
ベネフィット・ワンと業務提携したジャックスカードの会員サービス「J’sコンシェル」を利用可能です。専用カードの提示でおトクなサービス・優待を受けられます。
以下、サービスの例(一部)です。
国内宿泊(シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル) | 1泊朝食付き8,000円~28,000円/人 |
ツアー(パッケージツアーデスク) | 国内・海外のパッケージツアー 基本旅行代金より2~12%OFF |
映画(109シネマズ&東急系映画館) | シネマチケット(一般)1,800円⇒1,300円) |
エンタメ(カラオケルーム歌広場) | グループ全員室料20%OFFなど |
リラクサロン(てもみんグループ) | 利用チケット(1枚)1,080円⇒875円) |
日帰り入浴(大江戸温泉) | 全日利用券大人(中学生以上)最大2,300円⇒1,600円 |
レンタカー(日産レンタカー) | 基本料金より10~43%OFF |
英会話(英会話イーオン) | 入学金32,400円⇒無料、授業料10%OFF |
▼ 詳細・申込みはこちら ▼
まとめ
いかがでしたでしょうか?リスクはいつ起こるかわかりません。そのリスクに備えるのが保険です。
特に、海外の場合は予期せぬトラブルが多々起こります。
備えあれば憂いなし、出発までに時間がある方は「守りのカード」として、年会費無料・自動付帯のクレジットカードの準備をしてみてもよいかもしれません。