先日出席したユーグレナ[2931]の第11期株主総会の中で、出雲社長から「カラハリスイカ」を使った食品・化粧品の商品化を検討しているとの話がありました。
カラハリスイカ??
一体なんだそれは?
Contents
カラハリスイカとは?
カラハリ砂漠に自生しているスイカ
「カラハリスイカ」とは、アフリカの南西部のナミビア共和国にあるカラハリ砂漠(Kalahari Desert)に自生しているスイカです。
カラハリスイカっていうものを買ってみた。2個入って90円。 カラハリ砂漠で水分補給の重宝されるものらしい。 ところが、苦すぎて…。食べられない。ゴーヤより苦い。センフリと同じくらい苦い。 こんなに苦くて水分補給なんてできるのかー? pic.twitter.com/HNjNhvSCXi
— ☯はん た弐号@大熊猫打 太极拳 ☯ (@2014taiji) 2015, 9月 12
カラハリスイカを割ると、果肉は赤ではなく黄緑色です。そのまま食べても甘味がなく、美味しくもないという…。
では、美味しくないのにもかかわらず、カラハリスイカにはどんなメリットがあるのか?
シトルリンが豊富
カラハリスイカは「砂漠の水がめ」とも言われるほどに水分量が多く、乾季のカラハリ砂漠で太陽の強い紫外線を浴びても、枯れない。枯れないどころか、収穫後から2、3年経過しても腐らないという。。。
なぜ腐らないのか?その理由は、カラハリスイカに「シトルリン」というアミノ酸の有効成分が豊富に含まれており、活性酸素を抑制しているからです。

カラハリ砂漠(Kalahari Desert)
砂漠のような環境ストレスが多い場所でも、シトルリンを自ら作り出すことにより、有害な活性酸素を抑制してカラハリスイカは自生することができます。
なお、特許4887499号「野生種スイカ抽出物を含有する活性酸素消去剤ならびに保湿剤」では、シトルリンを単体と比較した際に、同濃度のシトルリンを含むカラハリスイカ果汁の方が約10倍活性酸素消去活性が高いことが発表されています。
野生種スイカ抽出物を含有する活性酸素消去剤ならびに保湿剤|開放特許状況データベース
シトルリンには「抗酸化効果」と高い「保湿効果」
カラハリスイカの果汁に含まれるシトルリンには、優れた抗酸化効果と保湿効果があります。そのため、カラハリスイカには、健康飲料や美容液としての注目が集まっているわけです…。
いや、訂正。現時点(2015年12月)では、カラハリスイカはほとんど注目されていません。これからです。
先日参加したユーグレナ[2931]第11期株主総会では、カラハリスイカの果汁を使った食品と化粧品を一日でも早く販売できるよう、実験や研究を重ねているということでした。
カラハリスイカの研究を行う企業の取締役にユーグレナ[2931]の鈴木健吾氏
カラハリスイカの研究を行っている主要な機関に奈良先端科学技術大学院大学発ベンチャー「株式会社植物ハイテック研究所」があります。
ここで、ユーグレナ[2931]がカラハリスイカを使った食品・化粧品の商品化を準備している…という話に結びつきます。
というのも、ユーグレナ(和名ミドリムシ)の屋外大量培養に世界で初めて(唯一)成功した、ユーグレナ[2931]の鈴木健吾取締役が、植物ハイテック研究所の取締役になっています。
まとめ
ユーグレナ[2931]社が、カラハリスイカの有効成分を使った健康食品・化粧品をリリースする日を、一株主として楽しみにしています。
【参考資料】 奮闘!集落営農活動 カラハリスイカで遊休農地解消(秋津集落営農組合)|奈良県農業会議