以前の運営していたブログのコンテンツの中でも、アクセスが多く人気を集めたカテゴリが「株券担保サービス」の記事です。
SBI証券で購入した株を担保にし、SBI FX αでFXスワップ運用を行います。
株券担保サービスとは?
FX取引を行う際、現金を口座に入金して取引証拠金とするの一般的です。しかし株券担保サービスでは、保有している株式(NISA口座除く)の70%掛目を証拠金にしてFX取引が出来ます。高配当株や株主優待目的で保有している(眠らせている)株式を担保にFXが出来るので、資金効率が良いのが特徴です。もちろん、株の配当金や株主優待も頂くことが可能です。
ただし、デメリットもあり、株が値下がり傾向でかつ、FXの保有ポジションと反対方向に為替相場が変動した時は差損がダブルパンチですので注意が必要です。
また、SBI FX αは毎日値洗いがあるので、決済していなくてもその日の差益とスワップが確定利益とみなされてしまいます。未決済でも利益とみなされるので確定申告時に利益として申告しなくてはならないんですよね。この点についてはSBI FX αのデメリットということになります。
株券担保サービスFXスワップ中長期運用口座の状況です
SBI証券で保有している株式の70%掛目をFX取引の証拠金に出来る、「株券担保サービス」を利用しながら長期運用している SBI FX αの現在の状況です。

通貨ペア | 保有通貨数 | 平均約定単価 | 累計スワップ | 実質約定単価 |
AUD/JPY | 18,000 | 86.731円 | 57,410円 | 83.542円 |
NZD/JPY | 15,000 | 83.613円 | 19,577円 | 82.288円 |
ZAR/JPY | 130,000 | 9.176円 | 76,034円 | 8.591円 |
TRY/JPY | 30,000 | 47.616円 | 79,990円 | 44.950円 |
CNH/JPY | 100,000 | 16.464円 | 12,420円 | 16.340円 |
実質約定単価とは、受け取ったスワップを利益とみなさず「平均約定単価を下げる役割」とみなした場合の単価です。この口座ではスワップを受け取り続け、歴史的にみて最低水準に実質約定単価が達した時初めて、「じぶん年金化」すると考えています。
上記の中では南アフリカランド円やトルコリラ円の実質約定単価があと数年で歴史的最低水準に届きそうな位置にあるということになります。とはいえ、南アフリカランドとトルコリラの比重を増やしすぎるのは怖いのですが…。
次にリーマンショック級の金融不安が起これば、過去の安値なんていうのは簡単に大きく下回っていくのが南アフリカランドやトルコリラ等の「新興国通貨」の恐さです。
あまり無理をせずに、下がればゆっくり買い増し、下がらなければスワップを受け取って実質約定単価を下げる、そんなスローな感じでポジションをつくっていこうと思います。
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