バレンタインデーは、毎年2月14日に女性から男性にチョコやクッキーなどをプレゼントするイベントです。
しかし、そのバレンタインデーにも意味不明な文化があります。それが「義理チョコ」です。
バレンタインデーについてWikipediaで調べてみると、
バレンタインデー(英: Valentine’s Day)、または、 聖バレンタインデー(せいバレンタインデー、英: St Valentine’s Day)は、2月14日に祝われ、世界各地で男女の愛の誓いの日とされる。
もともと、269年にローマ皇帝の迫害下で殉教した聖ウァレンティヌス(テルニのバレンタイン)に由来する記念日だと、主に西方教会の広がる地域において伝えられていた。
とあります。なぜ男女の愛の誓いの日に「上司のおっさん」にチョコをあげなければならないのでしょうか?
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毎年消耗する義理チョコとお返し

私は8年間、不動産会社で働いていた元会社員です。
大学卒業後に新卒で会社員として働いていると、外の世界が見えないので、自分が所属する世界がすべて正しく見えます。みんながそうしているので、それが正しいと思ってしまう。
しかし、会社の外に出てみると、今まで当たり前だったことに疑問を感じることがあります。そのひとつが義理チョコですね。
毎年2月14日が楽しみだ!という人はいるかもしれません。それは、「本命チョコをあげる人」と「もらえる可能性がある人」でしょう。つまり、恋人同士、あるいはそういう関係に発展する可能性がある男女です。
では、「義理チョコをあげたい!」「義理チョコがほしい!」と思っている人はどれぐらいいるのか?少なくとも、「義理チョコをあげたい!」という人はゼロに近いのではないでしょうかー。
男女の人数、予算などを考えなければいけない煩わしさ

毎年の「義理チョコ」という消耗イベントは、2月初旬あたりにランチやLINE上などで「今年のバレンタインどうする?」という号砲から開幕します。
そして、女性の人数と男性の人数を数え、
- 何をあげるか?
- 一人当たりの予算
を決定しなければなりません。
簡単なようで最高に面倒です。
昨年は何をあげんだっけ?昨年と同じだとダメだよね?これだとさすがに安いかな?本社に近い部署の人間であれば、経営陣にも渡す必要が出てくる。そんな、無駄な気づかいで徹底的に消耗します。
世間は義理チョコに対してどう思っているのか?

世間は義理チョコに対してどう思っているのでしょうか?
goodkeywordという面白いツールがあります。GoogleやYahoo検索の関連キーワードおよびサジェストワードを調べることができます。どんなアンケートを取るよりも、母数および正確性においても一番間違いないでしょう。
テレビ番組など「色んな力や背景」が絡んでくるアンケートでは、真実が歪められがちです。スポンサーの関係とかありますからね。
さて、「義理チョコ」と入れてみたら、出てきたのが以下の10個です。
- 義理チョコ
- 義理チョコ 英語
- 義理チョコ 手作り
- 義理ちょこっこ
- 義理チョコ 攻略
- 義理チョコ もらえない
- 義理チョコ ブラックサンダー
- 義理チョコ 迷惑
- 義理チョコ いらない
- 義理チョコショップ
気になるワードから検索者の心理状況を掘り起こします。
義理チョコ 手作り
「義理チョコ 手作り」ので検索するということは、「手作りの義理チョコはさすがに重いかな?」と考えている女性でしょうか?
いや、もしかしたら手作りの義理チョコをもらって「うわー、これ重いなー」と苦悩している男性かもしれない。
とにもかくにも、このキーワードの組み合わせからは「重さ」しか感じられません。この世に本命チョコしかなければ、この重さは感じないはずです。
手作りの義理チョコをもらったらかなり重いでしょう。味についてのコメントも、百貨店の地下で販売しているチョコレートよりも「さらに+αの気づかい」をしたコメントが求められる。その場で食べてみて!なんて言われたら「今全部虫歯なんだよねー」というほかない。
義理チョコ もらえない

「義理チョコ もらえない」の検索ワード、これは間違いなく「義理チョコをもらえると思っていたのにもらえなかった男性」が、2月14日の夜あるいは翌日に検索したキーワードの組み合わせです。
義理チョコ文化による被害者の一人といえるかもしれないですね。
ただし、検索するほどのことなのか?とも思えてしまう。いずれにせよ、この世に本命チョコしかなければ出なかった犠牲者といえます。
義理チョコ ブラックサンダー
出ました、「ブラックサンダー」。ブラックサンダーは、有楽製菓株式会社が1994年から発売している準チョコレート菓子です。コンビニでも1個30円とかで売っています。
近年は東京駅に義理チョコショップをオープンし、従来の安いブラックサンダーだけではなく、生チョコレートを使ったちょっと高めの義理チョコを発売して話題になりました。
「義理チョコ ブラックサンダー」の検索ワードは、「義理チョコでブラックサンダーでも良いのだろうか?」という疑問を持った女性陣が検索したのに間違いないでしょう。
これに対して明確な答えまで探すことはできませんが、個人的には30円のブラックサンダーで十分だと思います。理由は、お互い消耗しないからです。あげる側ももらう側も一切消耗しない、めちゃくちゃ楽です。
義理チョコ 迷惑
「義理チョコ 迷惑」というキーワードの組み合わせ。
これは、「義理チョコなんて文化いらない、面倒くさい、迷惑です」と考えている女性と、「義理チョコなんてもらうからお返しをしなきゃいけない、迷惑です」と思っている男性どちらも考えられますね。
これが現実だと思いますね。
義理チョコ いらない
「義理チョコ いらない」、これは間違いなく男性の検索ワードです。
義理チョコをもらったら、お返ししなければいけない。3月14日、ホワイトデーのお返しです。そのお返しも面倒なんですよね。
- もらったチョコレートよりもグレードが高い品を返さなきゃ
- そもそもあのもらったチョコレートいくらだったんだ?
- 昨年は何を渡したんだ?
特に、22才~25才ぐらいの新入社員や若手社員の姿が想像できます。
だいたい、「今年は○○、お前がホワイトデーのお返し担当で」みたいな感じで、上司から若手社員がホワイトデーお返し担当に任命されます。
「物は言いよう系の上司」だと、「こういうイベントの段取りができないと仕事の段取りもできないんだよ」などという、さらにやる気をなくさせる一言を付け加えて、背中を押されます。
「チクショー!だから義理チョコなんていらないんだ!」という怒りとともに検索したキーワードが「義理チョコ いらない」です。
義理チョコが美味しいのは小売業と食料品である

上記のように「義理チョコは消耗する」というと、苦い顔をする人もいるでしょう。それは、小売業と食料品セグメントの企業です。義理チョコ文化で一番美味しいからですね。
「せっかく長年かけて根付かせた文化を、どうしてくれる!」と思うでしょう。確かにその通りです。日本経済のことを考えれば、義理チョコは「トリックオアトリート!」と言いながら、どんどん配った方がいい。
でも、配る方ともらう方は「義理チョコなんてそんな文化はいらない」と思っている。
一方、近年、日本に根付いてきた「独自ハロウィーン文化」はどうか?賛否両論ありますし、私は参加したことはないですが、ハローウィーンについては参加する方は楽しいし、それに乗っかる企業も美味しい。一部の煙たがっている人以外は、メリットがあります。
じゃあ、義理チョコは?…、この矛盾は今後も続いていくのかもしれません。
義理チョコはブラックサンダーでOK
個人的には義理チョコ文化が続くとしても、義理チョコは30円のブラックサンダーでOKだと思います。なにより、普通に美味しい。
Amazonや楽天で大量に注文して、2月14日の朝着で届けてもらいます。自宅着だと持っていくのが面倒なので、職場着です。
ブラックサンダーをECサイトで購入するメリット
- 勤務外の時間や労力を使う必要がない
- 人混みの中買いに行く必要がない
- 考える必要があるのは「男性の人数」を数えることだけ
そして、お返しをする男性陣にもメリットがあります。
- 1個30円だから、お返しのハードルが低くて楽
ECサイト(通販)⇒職場着でOK
しかし、さすがにブラックサンダーは…美味しいけど、安すぎやしないか?という意見が出てくる可能性もあります。
その場合でも、わざわざ百貨店やデパートに出向くのは面倒です。喜ばれないチョコレートのために、なぜ限りある時間と労力を使わねばならないのか?考えてみれば、本当に不毛な作業です。
ECサイトで注文して、2月14日の午前着指定してしまえばよい。最近は百貨店のECサイトも充実しています。
まとめ
と長々と書いてみたものの…、これから先も「義理チョコ」という文化は存在しつづけ、毎年2月に男女が消耗しつづけるのでしょう。
バレンタインの「義理チョコ文化」。この先も、必要だと思いますか?