虫垂炎(盲腸)で手術入院!入院期間や費用など体験談

7月1日未明、救急車で病院に運ばれ、虫垂炎(盲腸)の手術入院をしました。まさか、自分が虫垂炎(盲腸)になるとは夢にも思いませんでしたね…。

本来は手術後1週間程入院するようなのですが、手術の翌々日に退院というスピード退院。現在は開腹した箇所の痛みもほぼなくなり、違和感なく生活できるようになってきました。

この記事は、

  • 虫垂炎の症状
  • 全身麻酔の効果は?
  • 手術後の痛み
  • 手術にかかった費用

といった、これから虫垂炎(盲腸)の手術をされる方が気になる部分を、書き記したブログ記事です。

 

目次

虫垂炎(盲腸)で手術入院

虫垂炎の初期症状・救急車

7月1日深夜0時に突如腹が痛くなり、複数回トイレを往復。その後、徐々に落ち着いてきたので、2時頃就寝…。

ところが、早朝4時頃に腹部に経験をしたことがないような激痛が走ります。腸の中で生物がいて動いているような感覚です。この時点では「食べたものにあたった」と思っていたんですよね。前日の昼に食べた冷凍食品および夕食で食べた某ファミレスのハンバーグを完全に疑っていました(結果、完全に冤罪です。ゴメンナサイ)。

しかし、痛みは収まるどころか1時間以上続き、「この悶絶するほどの腹の痛み、絶対”何か”がおかしい…」と思い、救急車を呼びました。

なお、悶絶するほどの腹痛であれば救急車を呼んでください。私の中で「めちゃくちゃ痛いとはいえ”腹痛”で救急車呼ぶのもどうなんだ…タクシーにしようか?」なんて迷いながら、結局救急車を呼びました。

しかし、救急隊員の方々が近くの病院と電話で話したところ、最初の2ヶ所は満員で受入不可でした。もし自分でタクシー使っていたら…と思うとゾッとします。

病院で「CTスキャン検査」

救急車の中でうめき声をあげながら悶絶…そして病院に到着。CTスキャンするまでの間、病院の先生にお腹を押される場面があったのですが、お腹の右下部分(盲腸のある位置)を押されると痛みが…。

この時点で先生は虫垂炎の可能性が高いと仰っていましたが、CTスキャンした結果、虫垂炎ということが発覚。

虫垂炎(盲腸)

虫垂炎は、虫垂に化膿性の炎症が起こる病気です。虫垂は、盲腸(もうちょう)(右下腹部の小腸から大腸につながった下の部分)の先に突き出た5〜10cmほどの先端が閉じた突起物で、長さ6〜8cm、太さは鉛筆程度です。虫垂は、リンパ組織が集まっているため、免疫に関与するともいわれていますが、少なくとも成人では不要と考えられている臓器です。

虫垂炎の症状と原因|gooヘルスケア

虫垂炎になる確率をネットで調べてみると、「20,000人に1人」とか、「15人に1人」とか、かなりバラツキがあります。まあいずれにせよ、私はその1人となってしまったということです。

虫垂炎の治療法は、

  • 抗生物質の投与による治療
  • 虫垂を切除

の2種類あるのですが、前者の抗生物質の投与の場合は10%程の確率で再発する恐れがあるようでしたので、思い切って虫垂を切除することになりました。仮に海外旅行とかしている時に再発したら最悪なので…リスク回避ですね。

また、虫垂炎は自然に治癒することはなく、放っておくと腹膜炎(ふくまくえん)になり、命を落とす危険性もあります。「この腹痛、いつものと何かが違う」と思ったら、必ず病院に行ってみてください。

入院・手術

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さて、手術入院することになったわけですが、当然のことながら禁食状態に…。昨日のハンバーグ、もっと味わって食べれば良かった…。

虫垂の切除は腹を4cm程開腹して行われます。麻酔は全身麻酔です。看護師の方から「ゆっくり深呼吸をしてください」と言われ、2回程深呼吸したらもう意識はありませんでした。

私は今回人生で初めて全身麻酔を経験したのですが、こんなにすぐ効くものだとは…と、正直驚きました。「全身麻酔が効かなかったらどうしよう」などという不安は杞憂に終わりました。

次の瞬間、先生から「無事終わりましたよ」の声で起床。13時20分から手術だったのですが、時刻は15時20分、約2時間が経過していました。

手術後の恐怖1:麻酔が切れてきた後の痛み

手術後に初めに感じる恐怖は、麻酔が切れてきた後の痛みです。

看護師の方から点滴で「痛み止め」を投与してもらえるものの、ベルトを付ける位置に開腹した傷口があるため、寝たり起きたりの時にはさすがに痛く、結構苦労します。

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しかし、ここは病院の「パラマウントベッド」に助けられました。上場しています、証券コードは[7817]です。素晴らしいベッドをありがとうございます。

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パラマウントベッドはリモコンで腰や足の部分の角度を変えることができます。これがとにかく便利でした。

ベッドをまっすぐ垂直にして寝ていると、傷口の部分をかばうために背中が張るため、強烈な「凝り」に悩まされます。

少し頭の高さを高くしてあげるだけで大分楽になりました。また、腰の部分を直角に曲げることで、ベッドから降りやすくなります。

手術後の恐怖2:尿道カテーテル

そして手術後の恐怖その2は…「尿道カテーテル」です。これは全身麻酔で意識がない時に装着されます。いえ、装着されているというと語弊がありますね、差さっています。

どこに?尿の道を通って膀胱までです。誤解のないように、これがあるおかげでトイレに行かなくても用を足せるので便利なのですが…。

初めの恐怖は「尿道カテーテルを抜く時」です。思い出しただけでもゾッとします。そして続く恐怖は「抜いた後(約2日)間、用を足す時」です…ハイ。あの燃えるような痛みは、できることならば、もう経験したくないです…。

手術後の恐怖3:食事ができないことの辛さ

盲腸の手術で辛いのは、手術の前後に食事ができないということです。

腕から注入される点滴により、身体に必要な栄養は確保できているとはいえ、ご飯を食べれないというのはかなりの苦痛です。

結局、7月1日早朝の入院から、「朝、昼、夜、朝、昼、夜、朝、昼」と計8回分の禁食状態が続きました。人生の中でこれだけ食事を抜いたのは初めてですね。

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7月3日の夜にひさびさのご飯をいただきます。過去30年の人生で一番「ご飯を食べることができる喜び」を噛みしめた瞬間です。病院のご飯なので、素朴な味ですが、美味しい。

ここまでの期間断食したのは人生初(甘い?)でしたので、ひさびさに食べる食事には感動を覚えました。ご飯を胃と腸に気を遣って半分ぐらいしか食べませんでしたが、1時間ほどかけてゆっくりいただきました。

なお、「ご飯を食べたい!」という欲求を抑えるには、本やゲーム、映画観賞などに熱中して忘れてしまうのが一番です。

虫垂切除に要した費用

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費用は診察料、手術料、麻酔料、入院料等含めて合計約35万円。保険適用後の負担額は105,050円でした。なお、詳細は下記表の通りです。

区分 保険分 保険外
診察料 5,120
医学管理等 7,200
投薬料 350
手術料 154,680
麻酔料 9,000
検査料 500
レントゲン料 700
病理診断 7,200
入院料 1,700
DPC包括 161,990
食事療養費 520
【合計】 【348,440】 【520】
患者負担額 104,530
今回請求額 105,050

ちなみに、「海外で手術入院」をすると、とんでもない金額の請求がきます。ハワイやアメリカだと、盲腸(虫垂炎)の手術入院2泊3日で200万円クラスです。

盲腸(虫垂炎)の疑いがあるけれども海外旅行に行く予定…という方は、海外旅行保険にしっかり入っておくか、最低でもクレジットカードに付帯している海外旅行保険で防御力を上げておくことをおすすめします。

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手術後の傷跡

手術後に残る開腹した部分の傷口の跡は、まあまあ残ります。

傷の形は食べ終わった後の魚の骨みたいな形で、遠くから見るとなんだか象形文字のようです。当然ながらカッコいいものではありません。

私は男性なのであまり気になりませんでしたが、女性の場合は少し気になるかもしれません。

虫垂炎の手術入院時にあると便利なアイテム

ウエストのゴム部分が緩めの短パン

虫垂炎(盲腸)の手術箇所は「おへその斜め下あたり」なので、ウエストのゴム部分がキツイとかなり痛いです。

できるだけ「ウエストのゴム部分が緩い短パン」を用意しておくと便利です。

クロックス

履き物は

  • 履きやすい
  • グリップ力がある

ものがおすすめ。

ベストはクロックスです。病院の床はワックスがけしていてツルツルなので、ゴムのグリップが効いて滑りにくく、スリッパのように履きやすいクロックスは、重宝します。

もしクロックスを持っていない場合は、室内履きのルームソックスなどでもよいかと思います。

 

さいごに

前日まで「自由に動いて好きなものを食べてトイレにも行けた」のが、まずご飯が食べれなくなり、水が飲めなくなり、トイレに行けなくなり、そして起き上がるのも一苦労と、「徐々に自由が制限」されていきます。

人間は「当たり前のことが当たり前でなくなった時」にこれまでの自分の行動を深く懺悔するものだと実感しました。

  • ご飯を食べる時によく噛まずに飲み込んできたこと
  • 休肝日も設けず毎日お酒を飲んできたこと
  • 昔タバコを吸っていたこと

自分の身体に申し訳ないです。

虫垂炎は防ぎようのない病気ではありますが、今回の手術入院の経験を通して、今後「自分の体や健康には一層気を遣っていこう」と深く考える、自分の人生においてもよいきっかけとなりました。

無事救急車で病院に運んでいただいた救急隊員の皆さん、無事手術をしていただいたお医者さんの皆さん、点滴を取り替えたりリハビリを手伝っていただいた看護師の皆さんに、感謝いたします。

2015.8.6追記

手術してから1ヵ月が経過しました。今は痛みも違和感もありません。

開腹する箇所がちょうどベルトの位置なので、術後一週間~10日ほどはスーツのベルトが締められないと思います。普段スーツを着て仕事をされている方は、この辺も考慮して手術を受けられた方がよいかもしれません。

入院中の暇つぶし

また、今思い返しても、入院中というのはびっくりするぐらい暇です。普段の生活に分けてほしいぐらいの暇生活が始まります。

そして暇な時間がつづくと、やはり食欲がわいてくる。ご飯が食べたい!しかし、盲腸の手術前後はご飯を食べることができません。

私は、読書やゲームに熱中して暇な時間を有効活用することで「食欲を忘れる」ようにしました。

本やゲームだけでなく、動画配信サービスの無料トライアル期間を利用して映画やドラマを見まくるのもアリです。

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (3件)

  • 私も今盲腸で入院中です。全く同じですわ。最初お薬で散らす方向で2日位治療したのですが、ヤッパリ切りました。後でまたいたんだら嫌ですからね。私は、個室に入ってるので、請求が恐いです❗

  • 私は67歳でも運よく虫垂炎にならず、まだ持ってますが、
    別居中の28歳の息子が急にかかって、このサイトが
    大変役に立ちました。ありがとう。

  • 何度も虫垂炎を繰り返していて、今日また再発、手術をすることになりました。細かく色々と
    書いてくださっているのですごく参考になりました。ありがとうございます!!がんばります。

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