シェールオイル・ガスで投資損失を出した住友商事[8053]から配当金をいただきました

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アベノミクス相場以降、よほど業績の悪い企業でなければ、株価チャートは右肩上がりの上昇トレンドになっている銘柄が多いですよね。

こういった上昇トレンド相場だと、2009年~2012年あたりにはあまり効果の薄かった「下がったところを拾って高いところで売る」の手法が通用するので、ネガティブなニュースで下落した銘柄を拾う戦略も結構通用したりします。

私が最近(といっても昨年の9月ですが)一時的な下落場面で購入した銘柄に住友系の総合商社である住友商事[8053]があります。

今回、その住友商事[8053]より「第147期株主通信」と「定時株主総会決定ご通知」、「第147期期末配当金計算書」が届きました。

 

目次

住友商事[8053]連結業績状況

連結業績状況

住友商事[8053]連結業績状況(単位:億円)
2013年3月期 2014年3月期 2015年3月期
売上高 30,162 33,174 37,622
営業利益 1,625 1,718 ▲843
経常利益 3,190 3,042 ▲186
当期利益 2,325 2,230 ▲732
EPS(一株当たり利益) 185.92円 178.59円 -58.64円
ROE(自己資本利益率) 12.42% 10.01% -3.00%

 

住友商事[8053]の2015年3月期は、米テキサス州タイトオイル開発事業、米国シェールガス事業、北海油田事業、ブラジル鉄鉱石事業、豪州石炭事業、米国タイヤ事業など複数の事業案件において計3,103億円の減損損失を計上し、連結純損益は▲732億円(前期比▲2,962億円減益)に着地しました。

中村社長は住友商事固有の事情についてこう述べている。

「うちの資源事業のポートフォリオは非鉄金属に偏っており、かねてから金属分野、石油・ガス分野の権益拡充が課題だった。その一環で、他社がまだ手を付けていなかったシェールガス・オイル事業に、当社の石油・ガス事業強化の希望を託すことになった」。

だからといって、「無理して投資をしたわけではない」と中村社長は弁明する。しかしながら、シェール革命に乗り遅れまいとするインセンティブは、同社の場合、ひときわ大きかったのは事実だ。

住友商事、「資源」で高値づかみの大失敗|東洋経済オンライン

正直、商社の事業は規模が大きすぎてよく分からないのが本音ですが、上記記事では金属・石油・ガス分野の権益を拡大するために、ハイリスクハイリターンの投資をして失敗したということなんでしょうね。

なお、2015年度(2016年3月期)の業績見通しは連結純利益2,300億円に据えています。

 

住友商事[8053]の主要指標とチャート

主要指標

住友商事[8053]の主要指標(2015年7月3日現在)
株価 1,450円
単元株数 100株
最低購入代金 145,000円
PER(会社予想) (連)7.87倍
PBR(実績) (連)0.73倍
ROE(実績) -3.00%
配当利回り(会社予想) 3.45%

 

チャート(10年)

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上場来高値は2007年7月17日に付けた2,445円です。2007年3月期(2006年度)の連結業績は売上高105,282億円、当期純利益2,110億円なので、2013年3月期や2014年3月期のような業績までしっかり回復し、かつ世界経済および日本経済が好況であるという条件が整わないと、上場来高値更新は難しいのかもしれませんね。

チャート(2年)

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2014年9月29日に発表した「業績修正発表」で1,400円近くあった株価は2週間ほどで、一時1,100円割れまで売り込まれました。私は翌日の2014年9月30日に取得単価1,197円で100株購入しています。

現在は下落前の1,400円レベル付近を上抜けし、1,450円(2015年7月3日終値時点)に位置しています。

 

住友商事[8053]から期末配当金です

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2014年9月の業績修正発表時には「2015年3月期末配当予想を見送り」にしていましたが、減損損失した事業以外の事業セグメントが堅調だったため、1株あたり25.00円の期末配当金となりました。そのため、年間配当金は中間配当金25.00円を合わせ1株あたり50.00円となります。

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なお、2016年3月期(2015年度)の配当予想は1株あたり50.00円(中間25.00円、期末25.00円)としています。

 

「投げ売り後」の購入は2勝1敗

私がネガティブニュース後に拾った銘柄としては住友商事[8053]の他に、個人情報漏えい問題を発端に下落したベネッセ[9783]、凛として粉飾決算のエナリス[6079]の3銘柄です。

今のところ、住友商事(+25,300円)とベネッセ(+23,400円)は成功、エナリス(-28,100円)は失敗ということで2勝1敗ですね。

まあ、含み益も利益確定しなければ意味がないのですが、今後もネガティブニュースで投げ売りになる銘柄があれば、状況によって拾っていきたいと思います(個人的にはベネッセは長期的に見てかなりアツイと思ってるんですケド…いかに?)。

ただし、金融危機レベルの下落が絡んできた時に「安値拾い」をやると痛い目に遭いますので、注意が必要ですね。最近はギリシャもそうですが、上海総合指数の下落具合がキナくさいですから、気を引き締めていきます。

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