旅行写真(Rawデータ)は常にバックアップ保存しよう

私が海外に行く際は一眼レフで写真撮影をし、写真データはコンパクトフラッシュ(CFカード)に保存しています。

もしそのデータがカメラのエラーで消えたら?今回はまったく想定外のトラブルに遭遇したので、トラブル内容と今後の対策について書き残します。

目次

Canonの一眼レフ エラー02

7泊9日でスペインを訪れた際の現地最終日の夕方、一眼レフカメラのエラー&トラブルは突然起きました。先ほどまで普通に撮影できた一眼レフの電源を入れると、突如画面に出たのは

Err 02
カードにアクセスできません。カードを入れなおすか、交換するかこのカメラで初期化してください

6年使用してきたEOS 7Dでこのようなエラー表示がされるのは初めて。しかし、デジタルを信じきっていた部分もあるでしょう、この時は意外と冷静でした。電源を落とし再度Onにした際に同じ表示がなされ、次はバッテリーを付け直し再度Onにするも表示は変わらず。

「これはまさか…」と危険な予感がしてきたところで、予備のCFカードに差し替えると正常に撮影・保存できる。つまり一眼レフ本体の異常ではなく、CFカードに異常が発生している。ホテルでWiFiに繋ぎGoogleで「Canon エラー02」で調べてみると、出てくるトラブル報告の数々。これはやばそうだなー…7日で5,000枚近く撮影したのにorz。

意外だったCFカード異常の原因

静電気と高速連写

価格コムのスレッドや同じようなトラブルに遭遇した個人ブログなど見た結果、コンパクトフラッシュの異常について考えられる原因は、

  • 静電気
  • 高速連写

が主たるもの。CFカードを外していないので、静電気が要因ということは考えにくい。しかし、高速連写には思い当たる節がある。というのも、エラーが表示される直前に高速連写していたからです。高速連写が原因とはかなり厳しい現実である。さらに…

カメラメーカーとCFメーカーの相性

実はカメラのメーカーとCFメーカーの相性があるらしく、Canonはサンディスクと相性がよく、Lexarとは相性が悪いらしい。今回異常をきたしたのはLexarのCFカード(256GB)。

データ復旧

帰国後カードリーダーからPCに接続すると、データの読み込みできず。データを生き返らせるため残された可能性は「データ復元」のみ。

ネット上には自らデータ復元する方法も色々紹介されていますが、自分で復元作業して泥沼化し本業に支障をきたす展開が最悪なので、データ復旧を行っている会社に外注することに。料金システムは

  • 復旧容量別
  • 異常原因別

など。復旧容量が少ない場合は復旧容量別の料金システムの会社で、復旧容量が大きい場合は異常原因別の方が比較的安く済みそうです。

ネットで調べてみると色々な会社が出てきますが、個人的には家から近くて持ち込み・受け取りができる会社がよいと思います。私は口コミを見て評判がよさげな九州の会社に依頼しましたが、結局、CFカードの往復の配送とデータ復旧・見積もりでトータル1週間要しました。長ければ長いほど地獄だと思いますよ。

データ復旧(外注)の際の注意点

今回はデータ復旧を外注しましたが、これから業者に依頼される方に注意点をひとつ。データ復元を依頼する際の流れは基本的に

  1. データ持ち込み(配送)
  2. データ復旧作業
  3. 見積もり&復旧データ一覧の提示
  4. 振り込み
  5. データ受け取り(配送)

となります。

4の振り込み完了後5のデータ受け取りをした後にすべての画像をチェックしたところ、3の見積もり提示と復旧データ一覧の提示を受けた際に入っていた画像、つまり「データ復旧が完了しました」と言っていた約5,000枚のデータのうち、60枚弱にノイズが残っていました。たとえば、

これはつまり、

  • データが本当に復元されているのか1枚1枚チェックしていない
  • 「60枚弱にノイズが残っています。このまま復旧していいですか?」と聞くとキャンセルされる可能性があるため、言わなかった

のいずれかなのでは?と想像してしまいます。

個人的にはもう面倒なので何も言いませんでしたが、これから依頼される方は3の見積もり&復旧データ一覧の提示の際に「一枚一枚目視で確認するのか?」「ノイズが入っている画像はあるのかないのか?」しっかり確認されるとトラブル回避になってよいと思います。

今後の対策

毎日データをバックアップ保存する

1日に500〜1,000枚近く撮影するうえにRawデータで保存しているため、一度海外に行くだけで写真データの容量は100GB〜150GBになることも。

今回のトラブルに遭遇するまでは、海外など長期の滞在におけるカメラのリスクとして「容量オーバーになるリスク」しか想定していませんでした。「16GB」「128GB」「256GB」と3枚のコンパクトフラッシュを携帯していましたが、実際にはコンパクトフラッシュのデータに異常が発生して消えてしまえばまったく意味をなさず、毎日データをバックアップすることが最も大切であることが分かりました。

写真データのバックアップ方法には

  1. PCのハードディスク(または外部ハードディスク)に保存
  2. オンラインストレージに保存

があります。1の場合のみだと物理的に破損・紛失するリスクもあるため、さらに今はオンラインストレージにも保存して二重のバックアップ体制を取っています。今は海外でもホテルのWiFiが無料で利用できますからね。

オンラインストレージはDropBoxでもOneDriveでも何でもいいとは思いますが、Rawデータをオンラインで保存するならAmazonのプライムフォトがよいと思います。Amazonのプライムフォトは画像についてはRawも含めて容量無制限なので、Rawデータ撮影にこだわる場合には最適です。Amazonプライムは他にもプライムビデオやプライムMusicなどもメリットがありますが、やはり何と言ってもRawデータの容量無制限保存が最大のメリット。

ただし1,000枚近くアップロードすると内2、30枚がアップロード失敗するのが難点。失敗したデータは再度上げるだけですが、そこの精度が上るのを期待してます。

Amazonのプライムフォト

思い出は返ってこない

私の場合、スペインの風景や世界遺産・料理の写真がメインでしたので、最悪データ復旧ができなくても、もう一度現地へ行けば似たような写真は撮影できます。

しかし、子供の運動会や誕生日パーティーなどの家族イベントの写真は、もう一度撮影しようにも撮影しようがありません。撮影した写真や動画はメモリカードに保存したままにするのではなく、撮影したら最低でもその日のうちに外部ストレージ、あるいはオンラインストレージにバックアップを取ることをおすすめします。

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