ドイツの西の玄関口、フランクフルト・アム・マイン国際空港のあるフランクフルトから真南に約80km南下したところにある、ハイデルベルク(Heidelberg)。
東西に流れるネッカー川沿いには1386年に創立されたドイツ最古の大学ハイデルベルク大学があり、川を挟んだ南側の小高い緑豊かな丘の上に、ハイデルベルク城がそびえます。
ドイツの街は、都市ごとにまったく違う表情を見せてくれますが、ハイデルベルクもまた他の都市とは違う、ロマンティックな体験を楽しませてくれます。
フランクフルト中央駅からハイデルベルク中央駅への行き方・アクセス
フランクフルト中央駅からハイデルベルク中央駅までは、IC特急で南下し約50分です。
路線検索は、ドイツ鉄道のウェブサイトで行えます。
「何番線に到着するのか?」も事前に調べられますし、電車遅延が発生した場合、DBのサイトに「遅延情報」が掲載されます。
日本にいると当たり前のことでも、海外に行くと当たり前でなかったりしますが、ドイツでは日本の当たり前が結構通用します。さすが欧州ナンバーワンの経済大国。
[aside type=”normal”]上記に埋め込んだGoogle Mapには、この記事にアクセスいただいたタイミングの現地時間で、一番最適なルートプランが提案されています。[/aside]
フランクフルト中央駅には、朝から軽食を販売するお店がオープンしてます。午前中しっかり動けるよう、軽く腹ごしらえですね。
IC特急の中でも食べれますが、出発まで若干時間があるので、駅で食べていきます。
ハイデルベルク中央駅からケーブルカー乗り場(Station Kornmarkt)までの行き方・バス路線
まずは、ハイデルベルク観光のハイライトでもある「ハイデルベルク城」のふもと、ケーブルカー乗り場(Station Kornmarkt)を目指します。
ハイデルベルク中央駅からハイデルベルク城までは、直線距離で約2.9km。
徒歩移動の場合、40分以上かかるため、駅前から出ている市電の11番または33番に乗り込み「Rathaus/Bergbahn」で下車します。料金は1.30€です。
[aside type=”normal”]時刻検索をする場合、Departure(出発)に「Heidelberg, Hauptbahnhof」、Destination(行き先)に「Heidelberg, Kornmarkt」を入力します。[/aside]
ケーブルカー「Station Kornmarkt」⇒「Station Schloss」の料金
ふもとの「Station Kornmarkt」から「Station Schloss(シュロス駅)」まではケーブルカーで1駅・200m弱の距離のため、あっという間に到着です。
ケーブルカーのチケット料金は、ハイデルベルク城の入場料と薬事博物館の入場料を含み6.00€。お城を見学する際にも必要となるので、なくさないように注意です。
ハイデルベルク城(Schloss Heidelberg)
ふもとのマルクト広場付近を望む景色です。
左手には「聖霊教会」、中央奥には「カール・テオドール橋」、そしてネッカー川の奥の山肌には「哲学者の道」が見えます。
こちらハイデルベルク側からの景色も美しいですが、反対側の「哲学者の道」から望むハイデルベルク城、旧市街の景色はもっと素敵です。この後に訪れます。
ハイデルベルク城が建築されたのは13世紀。
三十年戦争(1618-1648)や、大同盟戦争(1688-1697)で破壊されたため、一部廃墟のようになっている部分があります。この旅で後に訪れる白亜の城ノイシュヴァンシュタイン城とはまた違う趣があります。
大同盟戦争では、ライン川クルーズの船上から見たエーレンフェルス城跡とシェーンブルク城もフランス軍によって破壊されています。
[blogcard url=”https://aokitrader2.com/germany-rhein”]
月並みですが、中世にタイムスリップしたかのような感覚を覚えるハイデルベルク城内。
ハイデルベルク城は、増築・改築を繰り返し行ってきたため、ゴシック・ルネッサンス・バロックなど時代ごとに建物の様式が異なっています。
また、戦争で破壊された部分や修復された部分もあるため、壁面を見ているだけでも歴史を感じることができます。
マンハイムの創設者である選帝侯フリードリヒ4世が造らせたフリードリヒ館(Friedrichsbau)。
ファサードは、中庭側から見ても印象的ですが、外(カール・テオドール橋、哲学者の道)から望む際にもロマンティックな表情を見せてくれます。
フリードリヒ館の手前の側道から地下に下りると、世界最大級の「ワイン大樽」。この大樽は4代目で、1751年製。容量は約22万リットル。
ワイン大樽の上には階段があり、上ることも可能です。
大酒飲みペルケオの像。
彼は、子どもの頃から1日15本のワインを飲み、飲み過ぎが原因で病気を患い、亡くなったそうです。さすがに1日15本は飲み過ぎですね。
ハイデルベルク城内は、ゆっくり見て回っても、所要時間1時間弱あれば十分見て回れます。
ケーブルカーで上った分だけ、階段と坂道を歩いてゆっくり下っていきましょう。
マルクト広場周辺~カール・テオドール橋
コルンマルクト(Kornmarkt)
ケーブルカーのふもと、コルンマルクトのスペースまで戻ってきました。
旧市街を歩きながら、ネッカー川に架かるカール・テオドール橋に向かいましょう。
マルクト広場(Markplatz)・聖霊教会(Heiliggeistkirche)
カール・テオドール橋(Karl-Theodor-Brücke)
カール・テオドール橋の建築は1788年。旧市街側には2つの塔が付いた門があります。
ハイデルベルク城。中央部分にあるフリードリヒ館のファサードがシンボリックです。
哲学者の道
ゲーテなどの哲学者や詩人が思索にふけったと言われる「哲学者の道」へ。
まずは、マルクト広場からハウプト通り(Hauptstr.)を西の方角へ歩きましょう。
ハウプト通りは歩行者天国になっており、左右にはお土産やさんやプレッツェルのお店が建ち並びます。
歩行者天国を西に向かい、目の前(西側)にビスマルク広場、北側にネッカー川に架かる「テオドール・ホイス橋(Theodor-Heuss-Brücke)」が見えたら、ネッカー川の反対岸(北側)に渡り、小高い丘の住宅街を進んでいきます。
閑静な住宅街を抜けていくと、少しずつ高さが上がってきます。坂道と階段がつづきますが、頑張って歩きましょう。
「哲学者の道」に到着しました。
小高い丘からは、ハイデルベルク城、カール・テオドール橋、聖霊教会、旧市街まで見渡すことができます。ハイデルベルク城からずっと歩いてきたため足が悲鳴をあげていましたが、この景色を見れば疲れが吹き飛びます。
観光客は意外と少なく、他に1組しかいませんでした。
まとめ
今回のハイデルベルク散策で要した時間は、ご飯も含めて約5時間でした。
フランクフルトからも近いので、ドイツ旅行の際はぜひ足を伸ばしてみてください。
ハイデルベルク観光情報
ドイツ鉄道ウェブサイト
DB(英語)
バス路線図
バス路線図(PDF)
バス時刻・料金検索
バス時刻・料金検索
ハイデルベルク・現地オプショナルツアー
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