セブン銀行[8410]より配当金。安定成長のATM事業で増収増益

名称に「銀行」を冠しているものの、提携金融機関からのATM受入手数料を収益の柱としている銀行がセブン銀行[8411]です。貸出や運用をメイン業務としている大手金融機関とは一線を画した経営をしています。

農耕型のビジネスモデルで安定成長をしており、私は現在400株保有しています。

このページでは、セブン銀行[8411]のビジネスモデルやセブンイレブンの店舗数、連結業績状況、配当金推移、をご紹介したいと思います。

 

目次

セブン銀行とは?

Win-Winのビジネスモデル

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知ってる?知らない?|セブン銀行

全国のセブンイレブンやイトーヨーカドーに設置してあるセブン銀行のATMを利用して、提携金融機関の預金の引き出しや預け入れをすることができます。上記の図にもあるように、お客さまはATM利用手数料をセブン銀行に支払っているのではなく、あくまでも提携金融機関に支払っているという点が上手いところです。そして、セブン銀行の収益基盤は提携金融機関から支払われる「ATM受入手数料」ということになります。

ATMの国内設置台数は21,056台(2015年度期末時点)。うち89.2%の18,782台が国内のセブンイレブンに設置されています。

  • セブン銀行はセブンイレブンの一部スペースを利用してATM手数料を稼ぐことができる
  • オーナーは売上金を金庫代わりにATMに入れることができる
  • お客さまは24時間365日コンビニで入出金ができる
  • 提携金融機関は自行ATMでコストをかけず、年中無休のATMを全国に展開できる

すべてがWin-Winになっているビジネスモデルです。

提携金融機関は594社(2015年度期末時点)と、今もなおその数は増え続けています(銀行122行、信用金庫262庫、信用組合130組合、労働金庫13庫、JAバンク1業態、JFマリンバンク1業態、商工組合中央金庫1庫、証券会社11社、生命保険会社8社、その他金融機関等45社)。

セブン銀行のATMは高機能

普段何気なく利用しているセブン銀行のATMについて調べてみましたが、ATMの機能も多彩です。

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知ってる?知らない?|セブン銀行

まさかコールセンターに連絡するインターホンや記録用カメラまで付いているとは知りませんでした。治安の良い日本でこれだけの安全性が備わっているのだからスゴイです。

 

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買い物後でも使いやすいように、買い物袋が下げられるフックが付いています。

 

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視覚が不自由な方向けに、音声ガイダンスまで付いています。

セブンイレブンの店舗数

先述のとおり、セブン銀行の国内ATM21,056台(2015年度期末時点)のうち、89.2%である18,782台が設置されているのが国内のセブンイレブンです。

そもそもセブンイレブンの店舗数がコンビニ業界でどのぐらいの位置にいるのか気になったので、調べてみました。

大手コンビニエンスストアの店舗数
セブンイレブン 17,772店 2015/5末時点
ローソン 12,276店 2015/2末時点
ファミリーマート 11,394店 2015/4末時点
サークルK 3,587店 2015/4末時点
サンクス 2,749店 2015/4末時点
ミニストップ 2,159店 2015/4末時点

 

セブンイレブンが多いだろうなとは思っていましたが、圧倒的な店舗数ですね。ん…?17,772店舗に対しATM設置台数は18,782台。1店舗に2台置いてあるところもあるということなんでしょうかね?

店舗数は大きく増減するものでもないのでしょうけど、セブン銀行の収益の肝にもなってくる部分なので、今後も随時チェックしていきたいと思います。

 

セブン銀行[8410]の連結業績連結業績

連結業績状況

セブン銀行[8410]連結業績状況(単位:百万円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期利益
2015/3 114,036 37,038 23,220
2014/3 105,587 35,786 21,236
2013/3 94,965 31,871 19,377

 

2015年3月期のセブン銀行[8410]の連結業績は経常収益(売上高)1,140億円、経常利益370億円、当期純利益232億円と、安定の増収増益です。

セブン銀行単体の経常収益は1,056億円で、そのうち、ATM受入手数料だけで989億円です。他の金融機関からすると、「どんだけー!あなた方本当に銀行ですか?不動産業ですよね?」といったところかもしれません。

セブン銀行のような「農耕型ビジネス」は、不況に陥ったとしても、大打撃を受けにくいです。かつ、全国各地にあるセブンイレブンに設置していくわけですから、セブンイレブンの中に他社のATMを設置できるわけがありません。

私の保有株の中でも、実は一番のディフェンシブ株なのでは?とも思ってしまいます。株価が低いうちにもっと仕込んでおけば良かった…か。

連結キャッシュ・フロー

セブン銀行[8410]連結キャッシュ・フローの状況(単位:百万円)
決算期 営業CF 投資CF 財務CF フリーCF
2014/12 99,931 4,994 ▲9,204 104,925
2013/12 91,940 ▲50,668 ▲8,333 41,272
2012/12 118,550 ▲6,927 ▲8,157 111,623

 

営業CF、フリーCFともにプラスです。2014年3月期にフリーCFが41,272百万円と凹んでいるのは、有価証券取得による支出97,046百万円などにより投資CFが▲50,668百万円になったことによるものです。

 

セブン銀行[8410]の配当金推移

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セブン銀行[8410]1株あたり配当金推移(単位:円)
決算期 年間 中間 期末 配当性向
2016/3(予) 8.00 4.00 4.00 38.4%
2015/3 8.00 3.75 4.25 41.0%
2014/3 7.50 3.50 4.00 42.0%
2013/3 6.75 3.25 3.50 41.4%
2012/3 6.20 2.60 3.60 42.7%
2011/3 5.20 2.60 2.60 39.3%
2010/3 5.20 2.45 2.75 35.3%
2009/3 4.90 2.10 2.80 35.1%

 

セブン銀行の配当方針は、配当性向35%を目安としています。安定した配当金推移です。

 

セブン銀行[8410]の株価チャート

直近チャート(10年)

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直近チャート(2年)

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上場以来、順調に右肩上がりに推移しています。

 

まとめ

私の保有数は400株、平均取得単価は333円です。この銘柄の安定感はかなり魅力です。中長期で見ても押し目があれば積極的に拾っていきたいですね。

6万円以下で買えますので、年末にNISAの余った枠を使うのにもちょうど良さそうですね。

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