海外旅行に行く前、書店を訪れて、ガイドブックを購入する方が多いのではないかと思います。
海外旅行関連のコーナーに行くと「地球の歩き方」「るるぶ」「ことりっぷ」「aruco」などが並んでおり、どの書籍を買おうか?と悩むのも、海外旅行に行く前の楽しみですね。
さて、その海外旅行関連書籍のなかに「旅の指さし会話帳」という名前の本が置いてあります。旅の指さし会話帳はガイドブックではなく、イラスト付きの旅行会話集です。
今回は、旅の指差し会話帳を使うことによるメリットや、実際にこの本を使って助かった話を書いていきます。
旅の指さし会話帳とは?
イラスト付きの旅行会話集
旅の指さし会話帳はイラスト付きの旅行会話集です。
- イラスト
- 日本語
- 渡航先の言語
の記載があります。
渡航先の言語が分からなくても、話し相手に本を見せながら指でさすことにより、ある程度の会話が成り立つというものです。
シーン別に分かれており、探しやすい
私が持っているイタリア版では、シーン別に下記のように10個のコンテンツに分かれています。
移動 | 空港・タクシー、ホテル、街を歩く、観光地、乗り物 |
あいさつ | あいさつ、呼びかけ、自己紹介、ジェスチャー |
観光 | 観光、イタリア、ローマ、ミラノ、フィレンツェ、ヴェネツィア、世界遺産 |
数字・買い物 | 数字、買い物、洋服、服飾・アクセサリー、エステ・化粧品 |
時間 | 時間、月日と年月、一年と天気 |
食事 | 食事、レストラン、前菜、メインディッシュ、お菓子&果物、バール&ジェラテリア |
文化 | サッカー、スポーツ、有名人、趣味・映画、デザイン |
ひと・家 | 家、家族、ひとの性格 |
トラブル | 体と病気、病気と病院、トラブル |
その他 | 日本の文化、日用品、生き物、形容詞、動詞・疑問詞、住所を尋ねる |
必要な場面(シーン)に応じて、すぐに会話ができるようになっています。
旅の指さし会話帳が役立った場面
現地の人と簡単な「会話」が楽しめる
ローマで訪れたレストラン。案内された席に座ると、隣の席にカップルがいました。
店員さんに料理を注文する際、旅の指さし会話帳を使いながら注文すると、そのカップルが興味津々に話しかけてきてくれました。ただし、イタリア語で。
その時、手に持っていた旅の指さし会話帳が役立ちました。この本のコンセプト通り「指をさし示す」ことによって、イタリア人のカップルと意思疎通ができ、少しの間ですが会話を楽しむことができました。
- どこに住んでいるのか?
- 何才か?
- 日本に来たことがあるか?
など、簡単な会話でも結構楽しめるものです。
また、その国の人から見れば、旅の指さし会話帳そのものが面白いらしく、手渡したら面白そうに見ていました。
また、(私は使いませんでしたが)裏表紙に文字や絵を書けるスペースがあり、水性ペンを使うと何度でも書いて消すことができます。
絵で伝えたい時は、こちらに書いて伝えるが便利かもしれませんね。
トラブルに遭遇した時に役立つ
イタリアでは、いくつかトラブルに巻き込まれたのですが、最大のピンチが「白タクシー」です。
イタリアに出発する前からネットで「テルミニ駅前の白タクシーには気をつけましょう」という注意喚起をチェックしていました。白タクにはタクシーメーターが付いていません。
しかし、初めての海外旅行で結構疲れていた私は、まさにそのテルミニ駅の白タクシーに乗ってしまったわけです。
目的地のホテルを伝え、走り始めてから10秒も経たずして気づいてしまいました。
「このタクシー、タクシーメーターがない!!」
旅の指さし会話帳を開くと、タクシーのページに上記の単語「Puo usare il tassametro.(タクシーメーターを動かしてください)」があったので、さっそく運転手に伝えました。
最初は無視していたようのですが、5回ほど伝えると、急にUターンをし、テルミニ駅へ。
元にいたテルミニ駅に到着すると、運転手が「○△×!」と言っています。その言葉の意味がよく分からず、「What’s?What’s?」と言っていると、隣にいた彼女(現在の妻)が先に降りていました。
「おいおい、何勝手に降りてるのー」と言ったら、運転手は「Exit!(降りろ!)」と言っているとのこと。
テルミニ駅まで戻してもらえたし、少しぐらいお金取られるかと思っていたので「え?降りていいの?あざーす!」って感じでしたね。逆に、青天の霹靂でした。
白タクの運転手としては、イタリア語で「タクシーメーターを動かせ」と言われるわ、英語で「降りろ」と言っても降りないわで、最悪な客だったでしょうね。
ともあれ、旅の指さし会話帳がトラブル遭遇時に助けてくれました。
巻末の単語帳が地味に役立つ
旅の指さし会話帳には、巻末に単語帳が付いています。
ローマで立ち寄ったお店で、服を購入するか迷っていたところ、店員から「裾直しのサービスを無料で付ける!別のお店だけどね」といって地図を渡されました。
地図に示された裾直しのお店に行ったところ「15.00€かかる」とのこと。
聞いてた話と違う?と思い、旅の指さし会話帳の巻末についている単語帳ので「無料」の単語を調べ、「gratis(グラーティス、無料)」を伝えたら、「そんなわけがない」と…。
また騙されたか…と、ある意味で笑えてしまうのですが、日本語から単語を検索できる巻末の単語帳も、いざという場面で役立ちます。
旅の指さし会話帳スマホアプリの感想
旅の指さし会話帳は、紙の本だけでなく、スマホアプリでも購入できます。
ドイツ旅行の際、上記のように旅の指さし会話帳のスマホアプリ(電子書籍のようなもの)を購入し、ダウンロードしましたが、結局ほとんど使いませんでした。
スマホアプリ版のメリット
スマホアプリ版では、会話の部分をタップすると「音声」が出ます。発音を正確に確認したい時には使えるかもしれません。
スマホアプリ版のデメリット
スマホアプリ版は「直感で操作ができない」というのが最大のデメリットです。これは、電子書籍の最大のデメリットでもあります。
「あっちのページいってこっちのページに戻って」といった紙の本では当たり前にできることが、電子書籍(スマホアプリ)ではできません。そのため、結構ストレスになります。
そのため、旅の指さし会話帳を購入する際は、紙の本が断然おすすめです。
そして、これはそもそも論ですが…、ドイツではモバイルWiFiをレンタルしていたので、インターネットを使ってGoogle翻訳を使うことができました。Google翻訳でも、渡航先の言語で音声出力が可能なので、旅の指さし会話帳アプリの出番がまったくなかったです。
まとめ
旅の指さし会話帳は、海外旅行の際、現地の言葉で意思疎通をするのに役立つツールです。
特に、初めての海外旅行に行かれる場合、1冊持っておくと、いざという場面で助かる可能性があるので、持っておくとよいかもしれません。
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