という「Yahoo!知恵袋」のQ&A、ありそうですよね。こんにちは、atradeです。
しかし、実際に売買の営業をしていると、マイホーム購入を検討しているお客さまから「家って今買い時ですか?」とよく聞かれるんですよね。
お客様が質問してくる背景には「自分が購入した後に景気が悪くなり、不動産価格は軒並み下がり~、借金は残り~、逆ザヤorz」みたいな、“高値掴み”=損のようにならないか心配だからなんですよね。
不動産の営業は「ハイ、今が買い時です」としか言わない
不動産の営業は「家って今買い時ですか?」の質問に対し、基本「ハイ、今が買い時です」としか言いません。あの手この手を使い、今が買い時という方向に持っていきます。
「某大手分譲業者」の「今が買い時です攻撃」
実は、私が分譲の企画営業時代、他社の新築戸建分譲地を結構な数、見学していたんですよね。堂々と業者として見に行くこともありますし、分譲予定地近くの他社分譲地にお客さまの振り(私服着用)をして見に行くこともありましたよ。
「どういう営業をしてくるのか?」「自分たちの物件を知っているか?知っていたとすれば、それに対しどういう対応を取るのか?」等々を調べます。
分譲業界ではよくある話でお互い様なんですよね;私も案内したお客さんを調べたら、他社営業の偵察にだった、なんてこともあります。
さて、その大手分譲業者の新築戸建分譲地を見学した際の営業の「今が買い時です攻撃」がスゴイんですね。自身がセミナーの講師もしていると仰っていただけに、トークが徹底されています。
営業:東日本大震災以降、関東にいた多くの職人さんたちが東北で仕事をしていて、今、関東では職人さんが不足していて人件費が高騰してるんですね。さらに、東京オリンピック開催決まったので、これからどんどん建築費は高騰します。また、実はアベノミクスの影響で土地の仕入れ価格も上がってるんです。仕入れ価格が上がっている理由は第一の矢の「金融緩和」によって金融機関に大量のお金が流入しているため、私たちのような大手デベロッパーだけでなく、中小のデベロッパーも資金調達出来るようになってきてるんですね。つまり、私たちが手掛けるような超大型分譲地に中小デベロッパーが参入してくるんですよ。これにより競争が激しくなり、仕入れ価格が…実は…今!上がってるんです!上がるとどうなると思います?販売価格に上乗せされます。でも、安心してください。今お客様にご来場いただいているこの分譲地は、何とアベノミクスが始まる前に仕入れた物件なので関係ないんです。だから、都内までアクセスが良くて、敷地が1区画○○㎡以上で、この規模感で…そして、この価格帯で購入出来る大型分譲地はこの分譲地が最後とも言えるんです。
( ˇωˇ ).。oO(…では、あなたやあなたの周りの社員やご友人は「この物件」買うんですか?)
営業:人生の三大支出って知ってます?「住宅費用、教育費用、老後費用」です。でも、この中で唯一、自分の意志で動かせる費用があります。どれだと思いますか?住宅費用なんです(紙とペンを取って年齢を横軸としたグラフを書きだす)。こうやって山が3つありますよね?住宅費用の支払い開始時期が遅くなれば遅くなるほど、自身では動かすことの出来ない教育費用や老後費用の時期と重なります。なので、住宅費用は支払いを早く始めた方がいいんです。
( ˇωˇ ).。oO(重なるだけであって、(景気や金利、不動産価格の上下を考慮しなければ)総支払額は変わらないですよね)
他、「住宅ローン控除」や「消費税増税(建物には消費税がかかるので10%になると実質負担額が増える)」、「金利の上昇リスク」、「賃貸に住むよりも購入して住宅ローンを組んだ方が団体信用生命保険に入るので万が一の時、借金はなくなり、残った妻子に家を残せる(通称:一家の主である主人が亡くなった時に家族を守る、純愛の物語)」
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等々、もうこれは買わなきゃソンソン!とばかりに攻め立ててきます。まあ、たしかに営業さんが言っていることについては、そうといえばそうかもしれません。
でも、そもそも…
時勢が「今買い時」だから買うんですか?
「時勢が今買い時だから」とかではなく、もっと「大きな理由」がその前にあるはずです。
- 4LDKの一戸建てに住みたいな
- リビングダイニングが20帖でステキ~
- 公園が近いので子供たちが安心して遊べる
- 子供を転校させたくない、子供が小学校に入学するまでに購入して落ち着きたい
- 一戸建てを購入して、子供と広いお庭で植物を育てたい
等々…。「家を購入したいと思う理由」はなんですか?ありますか?そこがあやふやにもかかわらず、「今、家を買わなきゃ損なのではないか?」と焦り、購入するのだけは絶対に避けるべきです。あとで後悔します。
“高値掴み”でもいいじゃない、「購入したいと思う理由」があって買ったのであれば
約7、8年程前だったか…、バブル期に5,000万円で購入したマンションが、20年も経たないのに450万円(売却の成約価格)になってしまい、寂しそうな表情をしていた売主さんにお会いしたことがあります。まあ、たしかに、そこまでとなると…正直キツイなぁ、とは思います。
でも、地価がちょっと上がったとか下がったとか、そのぐらいの小さな上下であれば別にいいじゃないですか、「購入したいと思う理由」が明確にあって買った家であれば。
「ああ、この家の目の前、緑豊かな公園でステキだな」と思って買った家であれば、その緑を毎日見て感性を育みながら成長したお子さんの思い出はかけがえのないものです。不動産屋が「早く買った方がどうのこうの~でいくらお得で~」なんていう金額と、どっちが重いですか。
まとめ
不動産の営業さんが周りを固めるために「今が買い時」と使ってくるトークは、「そうといえばそう」かもしれません。
しかし、「今が買い時だから」とかではなく、「なぜ購入しようと思うのか、どういう暮らしをしたいのか、そこに住んだらどういう生活ができるのか」の方が大切なはずです。
Q:不動産屋さんが「家は今買い時」と言っていますが、どう思いますか?
ベストアンサーに選ばれた回答:あなたが欲しい、住みたいと思う家に出会った時、それが「買い時」です。
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