新生銀行の住宅ローンのメリット・デメリット・金利や審査の流れまでご紹介

【更新日:2017年5月1日】

住宅を購入する際、自己資金以外のお金を調達するのに必要な、住宅ローン。

大手メガバンクや地方銀行、ネット銀行など、さまざまな金利プランや団信保障を付帯しており、自分に合うプランを選択できます。

新生銀行の住宅ローンは、他の金融機関とひと味違う「諸経費を抑えたプラン」を用意しています。金利だけでなく、事務手数料や保証料・団信・その他付帯サービスを含む「トータルプランニング」をすることで、トータルコストが他よりおトクになるケースがあります。

今回は、新生銀行の住宅ローンを詳しくご紹介します。

 

目次

新生銀行とは

shinseibank

新生銀行の前身は、日本長期信用銀行(長銀)です。長銀が経営破綻し国有化された後、名称改称により新生銀行へと生まれ変わりました。

新生銀行は東証一部に上場しており、証券コードは8303、金融機関コードは0397です。

 

新生銀行の住宅ローンのメリット

諸費用(保証料・事務手数料)が安い

住宅購入の資金計画をした際、物件価格以外の諸費用・諸経費の金額が大きいので、「え!住宅ローンの諸費用って、こんなにかかるの?!」と、驚かれる方が多いかと思います。

特に金額の比重が大きいのが住宅ローンの諸経費「保証料」と「事務手数料」です。新生銀行の住宅ローンは、保証料と事務手数料のコストが最低水準

新生銀行の住宅ローンの場合、保証料は0円、事務手数料はプランによって3種類となります。

  • 保証料:0円
  • 事務手数料:54,000円、108,000円(安心パック)、162,000円(安心パックW)

これがどれぐらい安いのか?

他の金融機関と比較してみます。

借入金額3,000万円・借入期間35年の場合
プラン 保証料 事務手数料 合計
新生銀行(付帯なし) 0円 54,000円 54,000円
新生銀行(安心パック付帯) 0円 108,000円 108,000円
新生銀行(安心パックW付帯) 0円 162,000円 162,000円
みずほ銀行 618,330円 32,400円 650,730円
じぶん銀行 0円 648,000円 648,000円
住信SBIネット銀行 0円 648,000円 648,000円
借入金額5,000万円・借入期間35年の場合
プラン 保証料 事務手数料 合計
新生銀行(付帯なし) 0円 54,000円 54,000円
新生銀行(安心パック付帯) 0円 108,000円 108,000円
新生銀行(安心パックW付帯) 0円 162,000円 162,000円
みずほ銀行 1,030,550円 32,400円 1,062,950円
じぶん銀行 0円 1,080,000円 1,080,000円
住信SBIネット銀行 0円 1,080,000円 1,080,000円

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  • みずほ銀行:保証料下限が1,000万円あたり206,110円、事務手数料32,400円
  • じぶん銀行:保証料無料、事務手数料借入額の2.16%
  • 住信SBIネット銀行:保証料無料、事務手数料借入額の2.16%

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住宅ローンの保証料および事務手数料は、融資実行時(≒物件引渡し時)に必要となります。

つまり言い換えると、新生銀行の住宅ローンの場合、他の金融機関よりも住宅ローンにかかる諸経費が少ないため、その差額分を元本(≒住宅ローン借入金額)に充てられます。そのため、借入金額を抑えることができます。

安心パックW & 安心パック

新生銀行の住宅ローンでは、前述の事務手数料を支払うことで、「安心パックW」「安心パック」に加入できます。

付帯なし 安心パックW 安心パック
事務手数料 0円 162,000円 54,000円
【病児保育サービス】 × ×
【家事代行サービス・ハウスクリーニング】 × ×
コントロール返済 ×
安心保障団信 ×

病児保育サービスはお子さんがいるご家庭、家事代行サービス・ハウスクリーニングサービスは共働きで忙しいご家庭なら、万が一の時に便利かもしれません。

コントロール返済

コントロール返済(元金据置サービス)とは、いわば「繰上げ返済の逆」で、家計が苦しい時に元金を据え置き(支払いストップ)し、利息のみの返済ができるサービスです。

たとえば、夫婦2人の時や、お子さんが公立の小中学校の時期など、お金がかからない時期にどんどん繰り上げ返済をして元金を減らしていきます。

しかし、子供が私立高校や大学に行く時、あるいは急で大きな支出が必要になった時など、家計が苦しくなった時に「月々の住宅ローン返済を減らしたい!」となりうる。

そのような時にコントロール返済を行えば、元金のみの返済に切り替えられます。

ポイントとしては、

  • 元金を据え置いているため、返済期間がその分延びる
  • 据え置ける期間は、期間短縮型の繰上げ返済を利用した期間分のみ
  • ボーナス返済併用の場合は利用不可

という点です。

安心保障付団信

「安心保障付団信」とは、借入人の死亡時に加え、プラスの保障が付帯されている団体信用生命保険です。

引受保険会社(太陽生命保険株式会社が所定の要介護状態が180日以上継続した場合、あるいは、公的介護保険制度の「要介護3以上」に認定された場合に、保険金(住宅ローン残高相当額)が支払われた後、返済に充当されます。

近年、金利だけでなく団信の保障面での差別化をする金融機関が増えてきています。現在加入している保険のプランや、他行の団信保障と比較してみてもよいかと思います。

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新生銀行住宅ローンの金利表

2017年5月実行金利

金利タイプ 当初借入金利 基準金利(2017年5月
変動 0.550% 1.500%
1年 0.850% 1.850%
3年 0.850% 1.850%
5年 0.850% 1.850%
7年 0.900% 1.850%
10年 1.050% 1.900%
15年 1.250% 2.100%
20年 1.450% 2.100%

新生銀行住宅ローン融資実行時の金利プランは、住宅ローン契約(金銭消費貸借契約)時に選んだ金利プランの「当初借入金利」となります。

当初借入金利が終了した後の金利は、

変動金利 借入元本残高500万円以上 基準金利から-0.65%
借入元本残高500万円未満 基準金利から-0.25%
固定金利 借入元本残高500万円以上 基準金利から-0.70%
借入元本残高500万円未満 基準金利±0%

となります。

ネット銀行の金利には劣るので、最終的には保証料・事務手数料とあわせたトータルプランでの比較がおすすめです。

なお、全期間固定金利プランもあります。

借入期間 借入金
25年固定 21年以上25年以内(1年単位) 1.650
30年固定 26年以上30年以内(1年単位) 1.900
35年固定 31年以上35年以内(1年単位) 1.900

一部繰り上げ返済の手数料が無料

新生銀行では、一部繰り上げ返済の手数料が無料です。

繰上げ返済には、2種類あります。

  1. 期間短縮型
  2. 返済金額軽減型

新生銀行で選択できる繰り上げ返済は、期間短縮型のみとなります。

ATMが24時間365日無料

新生銀行は、提携ATMで24時間365日入出金が無料(利用できる時間帯は提携ATMによる)です。

提携ATMには、

  • セブン銀行(セブンイレブン、イトーヨーカドー)
  • コンビニATMe-net(ファミリーマート、スリーエフ他)
  • ローソンATM(ローソン)
  • イオンATM(ミニストップ、イオン)
  • ゆうちょ銀行ATM
  • 全都市銀行ATM

が含まれています。近くに24時間営業の上記コンビニがあり、ATMが設置されていれば、手数料無料で入出金が可能ということです。

新生銀行で一番イメージがしにくいのが、店舗とATMでしょう。大手メガバンクや地方銀行と比較すると、駅前にあったかどうか?すら記憶にないほどの印象です。

コンビニのATMで入出金ができるのは、大きいですね。

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▼ 事前審査のお申込みはこちら ▼

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新生銀行 住宅ローンのデメリット

新生銀行の住宅ローンについてデメリットを挙げるならば、変動金利から固定金利に切り替えたり、固定金利から変動金利に切り替える場合、基準金利からの引下げ幅が小さくなります(新生銀行住宅ローンの金利表で説明)。

つまり、景況感をみながら金利プランをフレキシブルに変更したい方は、通期優遇幅が固定されているメガバンクの住宅ローンの方がよいかもしれません。

 

新生銀行 住宅ローンのスケジュール

新生銀行の住宅ローンは、審査が1回(本審査)のみです。

不動産売買契約前であろうと、不動産売買契約後であろうと、本審査一回のみとなります。

  1. 住宅ローン本審査
  2. 住宅ローン契約
  3. 残金決済・引渡し

住宅ローンの審査期間は約1週間(5営業日)程度です。

新生銀行の住宅ローン審査

 

まとめ

新生銀行の住宅ローンは、諸経費(保証料・事務手数料)も含めたトータルコストおよび、安心パックプランとのトータルプランによっては、魅力的な住宅ローンです。

また、他行に比べ当初(融資実行時)に必要な諸経費が少ないため、月々のキャッシュフローよりも手元に資金を残しておくことを優先したい方にも向いているといえます。

もちろん、新規だけでなく借り換えも可能なので、まずは審査からはじめてみてはいかがでしょうか。

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▼ 事前審査のお申込みはこちら ▼

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