【更新日:2017年5月1日】
国内流通首位のイオン。傘下に金融機関のイオン銀行があり、住宅ローンのサービスを展開しています。
ここでは、イオン銀行の住宅ローンの詳細や他行と比較した際のデメリット、審査の方法や金利についてまとめていきます。
イオン銀行とは
イオン銀行は、東証一部上場イオン[8267]の総合金融事業を担う、イオンフィナンシャルサービス(株)が運営する銀行です。
イオンフィナンシャルサービスは、クレジットカード事業、銀行業、フィービジネス(電子マネーWAONほか)を軸に展開しています。
銀行業の主軸となるイオン銀行では、住宅ローンをはじめとした各種ローンや、投信や保険などの金融商品を用意しています。
特にイオン銀行の住宅ローンは「低金利+独自のサービス」となっており、イオンユーザーの人気を博します。
イオン銀行 住宅ローンのメリット
低金利の変動金利 住宅ローン
イオン銀行の魅力のひとつが、低金利という点でしょう。住宅ローン比較で最も重要な点となるのが、「金利」ですね。
ここでは、2017年5月実行分の「イオン銀行 住宅ローン 全期間引き下げ 変動金利」と、他行の金利を比較してみたいと思います。
銀行 住宅ローン 変動金利比較(平成29年5月実行金利) | |||
金融機関 | 変動金利 | 保証料 | 事務手数料 |
イオン銀行 | 0.570% | 0円 | 2.16% |
じぶん銀行 | 0.497% | 0円 | 2.16% |
住信SBIネット銀行 | 0.477% | 0円 | 2.16% |
ソニー銀行(変動金利セレクト) | 0.549%※1 | 0円 | 2.16% |
楽天銀行 | 0.507% | 0円 | 324,000円 |
※1 ソニー銀行(変動金利セレクト)の場合、自己資金10%以上の場合、0.499%に優遇されます。
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変動金利で比較した場合、イオン銀行の住宅ローンよりもじぶん銀行や住信SBIネット銀行の住宅ローンの方が低金利ということになります。
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イオングループでの買い物が毎日5% OFF
イオン銀行の住宅ローンを借り入れすると、住宅ローン加入者の限定特典「イオンセレクトクラブ」に加入できます。
イオンセレクトクラブに加入すると、【お買い物5%割引特典】の適用により、イオングループでの買い物が5%割引に。
イオンだけでなく、イオンスーパーセンターやマックスバリュ、まいばすけっと、ネットショップのおうちでイオン イオンショップでも割引となります。
[aside type=”normal”]お買い物5%割引特典の有効期間は5年間です。詳細は、公式サイトでご確認ください。[/aside]
購入したマンションや一戸建ての近くにイオングループのスーパーがある場合、利用価値が高いですね。実質、生活費が5%OFFになることを意味します。
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【お買い物5%割引特典の上限金額について】
- 当初の借り入れ金額:1,000万円以上2,000万円未満:年間最大割引対象金額45万円
- 当初の借り入れ金額:2,000万円以上2:年間最大割引対象金額90万円
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5%という数字だけではイメージしにくいため、ざっくりとシミュレーションを残しておきしょう。たとえば、住宅ローンの借入金額が2,000万円の場合、割引特典は以下のようになります。
イオングループお買い物額(年間) | 割引額(年間) |
10万円 | 5,000円 |
20万円 | 10,000円 |
30万円 | 15,000円 |
40万円 | 20,000円 |
50万円 | 25,000円 |
60万円 | 30,000円 |
70万円 | 35,000円 |
80万円 | 40,000円 |
90万円 | 45,000円 |
100万円 | 45,000円 |
イオン銀行で2,000万円以上の住宅ローンを組んだ場合、「年間45,000円の割引×5年間=最大225,000円の割引」、2,000万円未満の住宅ローンを組んだ場合、「年間22,500円の割引×5年間=最大112,500円の割引」となります。
土・日・祝を含めた365日「対面」で相談できる
イオン銀行では、ショッピングセンターの営業時間に合わせて、土・日・祝含めた365日対面で住宅ローンの相談が可能です。
都市銀行(みずほ、三菱、三井住友、りそな)の住宅ローンを相談する場合、実店舗があるため対面で相談できますが、基本は平日のみですよね。
イオン銀行では土・日・祝まで住宅ローンについて相談できるので、土日休みで忙しい方にも、安心といえます。
保証料が無料
イオン銀行の住宅ローンは保証料が無料です。ただし、住宅ローン事務手数料はしっかり取られるので、本当にメリットか?といえるとそうでもないです。
住宅ローン関連の諸費用には、
- 保証料
- 事務手数料
- 住宅ローン契約に係る印紙税
がありますが、「保証料無料!」と謳っている金融機関は、結局事務手数料で帳尻を合わせています。
詳しくは、デメリットの部分でご紹介します。
イオン銀行住宅ローンのデメリット
金利と保障のバランスを見ると、若干弱い
イオン銀行の住宅ローンは、金利面においてじぶん銀行や住信SBIネット銀行に劣ることは否めないでしょう。
さらに、保障面においても、じぶん銀行はがん50%保障団信、住信SBIネット銀行には8大疾病保障団信が無料付帯となっています。
一方、イオン銀行の場合、8大疾病保障付き団信は支払い金利に+0.3%、ガン保障付き団信は支払い金利に0.1%の費用が別途かかります。
いくら手厚い特約が団信に付帯されているとはいえ、有料では意味がない。なぜなら?無料付帯の住宅ローンに勝てるはずもないうえに、既存に加入している保険でまかなえる可能性があるからです。
住宅ローン諸費用が安いかというとそうでもない
先述の通り、住宅ローン関連の諸費用には、住宅ローンの保証会社に支払う保証料、借り入れ金融機関に支払う事務手数料、日本国に支払う金銭消費貸借契約書の印紙代があります。
ただし、この点についてはカラクリがあります。大抵、「保証料が無料!」というケースは、事務手数料でその分(保証料に相当する金額)を取られています。逆に、「事務手数料が無料!」というケースは、保証料でその分(事務手数料)を取られています。
イオン銀行の住宅ローンは、保証料が無料なものの、事務手数料は借入額の2.16%かかります。
イオン銀行の審査スケジュール
イオン銀行で住宅ローンを借り入れする場合の、審査スケジュールをまとめておきます。
- 住宅ローン事前審査(≒仮審査):3日〜7日
- (不動産売買契約、建物請負契約)
- 住宅ローン本審査(≒正式審査):2〜3週間
- 住宅ローン契約
- 残金決済・引渡し
イオン銀行の住宅ローンのスケジューリングは一般的なスケジューリングです。
イオン銀行の住宅ローンを検討されている方は、はじめにイオン銀行の住宅ローン事前審査の手続きに移ります。事前審査の手続きは公式サイトから行い、10分程度で完了します。
まとめ
イオン銀行の住宅ローンは、低金利+お買い物割引が魅力です。
住宅ローンの金利や保障のみを重視するならば、じぶん銀行や住信SBIネット銀行の住宅ローンを検討しみてみるのも手ですが、イオンのスーパーで買い物をされる方は、イオン銀行の住宅ローンを検討するのもひとつの手でしょう。
また、イオン銀行は対面窓口があるため、今後も融資についての相談ができる安心感は、他のネット銀行にはない魅力といえますね。
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