リビング階段だけじゃない?子育て世代に人気の新築一戸建の間取りを元分譲営業が語ってみる

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これから初めて住宅購入をされる方は、年齢が20代後半~30代の方が多いのではないでしょうか?特に、人生のライフイベントである「結婚」や「お子さんの出産」をきっかけに住宅購入を考える方は多いです。

わたしの営業時代の経験上もそうですし、国土交通省が調査した「平成26年度住宅市場動向調査」の調査概要でも、その傾向が分かります。注文住宅や新築分譲住宅を購入される方の約60%は20代~30代です。まさに子育て世代といえるのではないでしょうか。

今回は、子育て世代に人気の間取りをご紹介していきたいと思います。

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リビング階段

注文住宅や建売の間取りで「リビング階段」と呼ばれる間取りがあります。

リビング階段とは「リビングに階段がある間取り」のことで、リビングイン階段という呼び方もします。

昔の住宅では「廊下に階段がある間取り」が一般的でしたが、10年程前から一戸建ての間取りで「リビング階段」の人気が高まってきていますね。わたしも建売の間取り選定で、実際にリビング階段を採用することが多々ありました。

リビング階段のメリット

リビングに動線ができ、家族と接する機会が増える

リビング階段の最大のメリットは「リビングを通らないと2階に上がれない」ということです。

建売でリビング階段の間取りを採用する理由のひとつに、建売のターゲット層が一次取得者(住宅を初めて購入する人)であるということが挙げられます。年齢層は20代後半~30代後半といったところ。

産まれたばかりの小さなお子さんがいたり、これからお子さんができる方が多いので、「リビング階段にすると、お子さんが学校から帰って来た時に必ずリビングを通る動線をつくれますよ」という訴求をして販売していきます。

一方、「玄関⇒廊下⇒自分の部屋」という動線にしてしまうと、家族と接する機会が1日に少なくとも2回は減るわけです。

特に、子どもが中学生や高校生になると、家に帰宅したら自分の部屋にこもりがちです。リビング階段の間取りを採用することで、自然と家族が会話をする機会を増やすことができます。

間取りの効率が良い

注文住宅や建売の住宅を設計する際、「家の中で一番無駄な場所はどこか?」と考えた時、まず一番に出てくる無駄な場所が「廊下」です。

  • 廊下or収納ならどちらが良いか?
  • 廊下or部屋ならどちらが良いか?

何と比較してみても、廊下という答えにはなりません。限られた土地、限られた敷地面積、限られた予算の家・間取りを設計していくなかで、廊下は最もいらない場所といえます。

廊下に階段がある場合、階段に上がる手前の1マスの役割(意味)は「階段に上がるための役割」しかありません。

一方、リビング階段にすると、階段に上がる手前の1マスをリビングに設けることができます。リビング階段に上がる前のこの1マスの役割は、「階段に上るための役割」に加え、「部屋の一部でもある(広さを演出する)」という役割があります。

リビング階段の場合、階段に上がる前の「1つのマスで2つの役割」があるので、間取りの設計効率が非常に良いといえます。

リビング階段のデメリット

エアコンの熱効率が悪い

では、リビング階段にデメリットはあるのか?

リビング階段の最大かつ唯一のデメリットは、熱効率が悪いということです。

以前、仕事でリビング階段のモデルハウスを作ったことがありましたが、エアコンの風が2階に逃げてしまうのでエアコンの熱効率がよくありませんでしたねー。

しかし、階段部分の天井からロールスクリーンやローマンシェードのカーテンを設置することで、熱を逃がさないようにする対策もあります。

「子どもと接する機会と光熱費を天秤にかけてどっちを取る?」というと言葉が悪いですが、リビング階段にはお金では得られないメリットがあるので、子育て世代には今でも人気の間取りです。

 

リビングと続き間の和室

住宅の間取りの設計をする際、「和室はリビングと同じ階」に持ってくることが一般的です。

そして、リビングと同じ階の和室には大きく3種類あります。

  • リビングと続き間の和室
  • 独立和室
  • 2way和室

子育て世代に人気の間取りは上の「リビングと続き間の和室」です。

リビングと続き間の和室

子どもを安心して寝かせることができる

リビングと続き間の和室とは、進入経路がリビングにある和室のことです。

特に子どもが小さいときは、キッチンで料理をしたり掃除をしたりする際、子どもがどこにいるか?が非常に気になるものです。

リビングと続き間の和室であれば、リビングやキッチンから和室のようすを伺うことができるので、子どもを和室で寝かせる時も安心です。

独立和室にもメリットはあるが、子育て世代には薄い

独立和室とは、進入経路が廊下しかない和室のことです。昔の住宅の間取りはほとんどがこれにあたり、来訪したお客さんをお通しする客間として利用されました。

しかし、子育て世代で、お客さんが来た時に仰々しく客間の和室へ案内される方はほとんどいません。友人が自宅に遊びに来たら、リビングのソファかダイニングにお通しすることがほとんどだと思います。

なかには、遠方から両親が来た時のために、独立和室を用意したいという方もいますが、何もそのためだけに独立和室にする必要があるのか?というと疑問です。

実際に、子育て世代をターゲットにした分譲地では、独立和室の間取りは売れ残るケースが多く、今では20棟に1棟も採用されません。

「2way和室」にすると、2つのメリットを得られる

2way和室とは、リビングと廊下のどちらからも出入りが可能な和室のことです。

リビングに動線があるので小さなお子さんを寝かしつけるスペースとしても利用できますし、廊下にも動線があるので客間としても利用可能です。

非常に使い勝手がよいので、これから間取りを考える片は検討してみてはいかがでしょうか?

 

シューズインクローゼット

分譲マンションで圧倒的な人気があり、最近では一戸建での採用実績が増えてきているのがシューズインクローゼットです。

その名の通り、靴を履いたまま入れるクローゼットで、玄関ホールの脇に設置します。

頻繁に使用する大型のものを収納するのに便利

シューズインクローゼットには、靴箱に収納しきれない靴はもちろんのこと、ベビーカーなど、普段頻繁に使用する大型のものを収納するのに重宝します。

シューズインクローゼットの収納に便利なもの 靴、ベビーカー、ゴルフバッグ、キャンプグッズ、登山グッズ、サーフボード(ショート)、スノーボード・スキーのグッズ、園芸用品、掃除道具

とはいえ、子育て世代が一番使用するのはベビーカーでしょう。大きいですし、収納する場所に困るんですよね。

外部収納の場合、用途が限られ不便

同じような収納スペースとして、一時「外部収納」が流行った時期がありました。外部収納とは、家の外からのみ開閉できる鍵付きの収納のことで、おもに「階段下のスペース」を利用することが多かったです。

しかし、外部収納の場合、家の外からしか開閉できないため、動線が悪く、収納できるもの・用途に制限があります。

たとえば、ベビーカーに子供を乗せて外出先から帰ってきた際、ベビーカーを持って家の外側を周り、外部収納にしまうというのは現実的ではありません。

収納も動線を意識した設計に

同じ面積の収納スペースでも、動線を意識した設計にしないと、ほとんど使わない無駄なスペースになりがちです。

シューズインクローゼットの場合、お子さんが大きくなった後でも、さまざまな収納に使用できるので、「シューズインクローゼット作って失敗したーorz」というケースは少ないかと思います。

 

ダイニング・リビングのスペースにカウンター

最近、子育て世代に人気があるのが、ダイニングやリビングの脇に設置されたカウンターです。

カウンターに穴を開けておいて、下にコンセントを設置しておけば、ノートPCやタブレット端末などを充電しながら、作業をするスペースになります。

お子さんが勉強するスペースにする人が多い

勉強するのが大好き!というお子さんが、多いか少ないか?でいえば、圧倒的に少ないのではないでしょうか。わたしも小さい頃は勉強が嫌いでしたし、できれば勉強したくありませんでした。

中学生や高校生になり、行きたい高校や大学があるのであれば、そのために逆算をして自主的に勉強するようになりますが、小さい頃は勉強をして何が得られるのか?メリットがよく分からないので、サボる子もでてくる。

わたしの場合はそれこそ、部屋で勉強すると、集中力が続く時と続かない時があって、続かない時はJリーグチップスのカードホルダーを眺めていたりしましたねー(笑 ペレイラ3枚もあるよ、みたいな。

さて話を戻し、ダイニング脇やリビングに設置したカウンターは、低学年のお子さんが勉強するのに丁度いいスペースです。

分からない問題があるのであればその場で教えてあげられるし、逆にサボっていればすぐにバレる。子どもにとっては地獄のようなスペースかもしれませんけど…。

 

洋室2部屋をセパレートできる仕様

一戸建ての場合、

  • 1階:LDK・和室
  • 2階:主寝室、洋室1、洋室2

という間取り構成が一般的です。

延床面積が30坪程度の建物を設計した際、2階の主寝室は約7.0~9.0帖、洋室は約4.5~6.0帖程度の広さになります。

では、仮に子どもがまだ産まれたばかりで小さく、増してや1人しかいないような状況の時に、4.5~6.0帖程度の洋室は何に使えるのか?

うーん、と考えた結果、これといったものはなく、大抵の場合「計画性のない収納部屋」になります。しかし、月数万円という住宅ローンを組んで支払いをするのに、ただの余り部屋とするのはもったいない。

新築時は洋室1と洋室2を一体として利用し、あとでセパレートする

洋室1と洋室2の間の壁をなくすと、主寝室よりも広い約9.0帖~10.0帖ほどの大空間ができます。

お子さんが産まれたばかりで小さい時は、洋室1と洋室2を一体の空間として利用し、家族3人で寝るスペースにあする。子どもが増えたり、大きくなったら、壁を作ってセパレートにする。

子どもの成長を想定した間取りにしておくことで、お部屋のスペースを有効活用できます。

注意点は、洋室1と洋室2の間に、「構造上で必要な筋違いや構造用合板を入れない」ことと、洋室1と洋室2にそれぞれクローゼットを用意しておくことです。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?まだまだありますので、徐々に追記していきたいと思います。

注文住宅や分譲住宅購入の間取り選定のお役にたてば嬉しいです。

さいごまでお読みいただきありがとうございました。

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