ビール類の国内シェア争いが激しくなっています。
かつての雄、キリンホールディングス[2503]は、ライバルのアサヒホールディングス[2502]に時価総額で抜かれてしまいましたが、2015年3月にキリンビール社長の磯崎功典氏がキリンホールディングス[2503]の社長に変わってからは、息を吹き返しつつあります。
キリンホールディングス[2503]は株主優待制度を実施しており、2014年4月1日より売買単位を1,000株から100株単位に変更したことに伴い、2014年12月期より100株保有の株主優待が新設されました。
この記事では、キリンホールディングスの株主優待贈呈基準、株主優待カタログの内容、実際にもらったものを写真を交えてご紹介します。
株主優待贈呈基準は100株以上(年1回/12月)
キリンホールディングス[2503]の株主優待(権利確定月:年1回/12月) | |
100株以上 | 1,000円相当のコース選択 |
1,000株以上 | 3,000円相当のコース選択 |
東証一部に上場のキリンホールディングス[2503]は、決算月が12月、株主優待は年1回で、権利確定月は12月です。12月の株主優待で自社商品というと、他にはカゴメ[2811]がありますね。
翌年3月に届く株主優待カタログから、希望商品を選び返送します。選択した商品によって異なりますが、私の場合は翌年5月下旬に商品が届きました。
株主優待品カタログの内容(2014年12月期分)
最近はカタログから選べる株主優待が人気ですね。健康コーポレーション[2928]やファンケル[4921]がそうです。キリンホールディングス[2503]も株主優待カタログから、好みのコースを選択できます。
中には、株主優待ではめずらしいサッカー関連グッズ(サッカー日本代表応援グッズ)もあります。サッカーファンの方はキリンホールディングス[2503]への株式投資を通じて応援していくという方法もありますね。
100株以上保有の株主優待
100株以上保有の株主優待 | |
A-1 | 酒類の詰め合わせ(合計6本) |
A-2 | 一番搾り プレミアム3本セット |
A-3 | 清涼飲料の詰め合わせ(合計7本) |
A-4 | (なし) |
A-5 | キリンシティお食事券1,000円相当(500円券×2枚) |
A-6 | サッカー日本代表応援グッズマフラータオル(株主様限定オリジナルデザイン) |
A-7 | 公益財団法人交通遺児等育成基金へ1,000円を寄付 |
A-8 | 不要 |
1,000株以上保有の株主優待
1,000株以上保有の株主優待 | |
B-1 | 酒類・ノンアルコール飲料の詰め合わせ(合計18本) |
B-2 | 一番搾り プレミアムギフトセット(11本) |
B-3 | 清涼飲料の詰め合わせ(合計18本) |
B-4 | セント・ハレット 赤・白(各1本 合計2本) |
B-5 | キリンシティお食事券3,000円相当(500円券×6枚) |
B-6 | サッカー日本代表応援グッズマフラータオル+Tシャツ(株主様限定オリジナルデザイン) |
B-7 | 公益財団法人交通遺児等育成基金へ3,000円を寄付 |
B-8 | 不要 |
キリンホールディングス[2503]の株主優待品
キリンホールディングス[2503]の株主優待で、過去にもらった商品をご紹介します。今後もらったものについても、このページに追加していく予定です。
2014年12月権利確定分
前回の2014年12月期では、「一番搾りプレミアム」3本セットを選びました。
- 極上の一番搾り麦汁だけを使用
- ブラウマイスター 黒杭隆政 責任監修
- 秋田県大雄産「かいこがね」の第一等品ホップを贅沢に使用
- ひと手間加えた製法を採用
- プレミアム感のあるパッケージ
「一番搾りプレミアム」は株主限定醸造ではなく、2014年6月より発売されたギフト限定ビールです。他方、国内ビール首位をキープしているアサヒグループホールディングス[2502]の株主優待は、株主限定醸造のビール(非売品)のようですね。
プレミアム感を感じる、美味しいビールでした。
キリンホールディングス[2503]連結業績
連結業績状況
キリンホールディングス[2503]連結業績状況(単位:百万円) | ||||
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
2014/12 | 2,195,795 | 114,549 | 94,211 | 32,392 |
2013/12 | 2,254,585 | 142,818 | 132,134 | 85,656 |
2012/12 | 2,186,177 | 153,022 | 138,452 | 56,198 |
キリンホールディングス[2503]の経常利益は年々右肩下がりで、2014年12月期は前期比28.7%減です。
そもそも、ビール業界全体の売上高そのものが2010年以降減少傾向にあるうえに、昨年は少なくなったパイの中で、アサヒ・サッポロ・サントリーにシェアを奪われ、散々といった状況です。
しかし、2015年12月期の6月中間連結決算では、売上高10,702億円(前年同期比1.3%)、営業利益579億円(前年同期比15.3%)、最終利益331億円(前年同期比135.9%)。主力であるビール「一番搾り」は業界で唯一上半期出荷量が伸長。同時に、果汁系チューハイ(本搾りチューハイがヒット)でもシェアトップを目指すべく力を入れています。
連結キャッシュ・フロー
キリンホールディングス[2503]連結キャッシュ・フローの状況(単位:百万円) | ||||
決算期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | フリーCF |
2014/12 | 155,247 | ▲139,397 | ▲80,701 | 15,850 |
2013/12 | 205,517 | 85,526 | ▲272,357 | 291,043 |
2012/12 | 212,061 | ▲48,379 | ▲160,008 | 163,682 |
営業CF・フリーCF共に、減少傾向です。
事業セグメント別 売上高・構成比
キリンホールディングス[2503]2014年12月期 事業セグメント別 売上高・構成比(単位:億円) | |||
事業セグメント | 売上高 | 構成比 | 主な会社 |
日本綜合飲料事業 | 11,529 | 52.5% | キリンビール(株)、メルシャン(株)、キリンビバレッジ(株) |
海外総合飲料事業 | 6,931 | 31.6% | ライオン社、ブラジルキリン社 |
医療・バイオケミカル事業 | 3,251 | 14.8% | 協和発酵キリン(株) |
その他事業 | 245 | 1.1% | 小岩井乳業(株) |
キリンホールディングス[2503]の主力はキリンビールやキリンビバレッジなどを扱う「日本綜合飲料事業」です。売上高の構成比は52.5%となります。
意外や意外(?)にも、オーストラリアやブラジルを中心とした「海外綜合飲料事業」が売上高の31.6%を占めています。今後もこの比率は注目してみていきたいところです。
キリンホールディングス[2503]の配当金推移
キリンホールディングス[2503]1株あたり配当金推移(単位:円) | ||||
決算期 | 年間 | 中間 | 期末 | 配当性向 |
2014/12 | 38.0 | 19.0 | 19.0 | 107.8% |
2013/12 | 36.0 | 18.0 | 18.0 | 39.7% |
2012/12 | 29.0 | 13.5 | 15.5 | 49.6% |
2011/12 | 27.0 | 13.5 | 13.5 | 350.6% |
2010/12 | 25.0 | 11.5 | 11.5 | 44.6% |
キリンホールディングス[2503]は1907年の創業以来、毎期欠かさずに配当を継続しています。2007年以降、連結配当性向30%以上を指標とし、株主に対する利益還元を行っています。
業績の悪い時は、配当性向が100%を超えている年もありますが、良い時も悪い時も、安定して配当金をいただけるのは嬉しいですね。
キリンホールディングス[2503]の株価チャート
直近チャート(10年)
直近チャート(2年)
キリンホールディングス[2503の上場来高値は、なんとバブル崩壊前の1987年5月6日に付けた3,170円です。現在は2008年のリーマンショック前高値超えにチャレンジ中。
まとめ
今後も、株式をホールドしつつ、キリンのビールを片手に応援していきたいと思います。
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