元分譲営業のatradeです。
新築分譲マンションや新築戸建分譲地のモデルルームに足を運ぶと、「あるある」なのが以下のパターンです。
「立地や環境、設備なんかも気に入ってるんだけど…どうしても、住戸の場所(号室号棟)が気に入らない。第1期から参加してたら角部屋とかもっと多くの選択肢から住戸を選べたのに…」
分譲会社の「メール会員」になれば、新規物件情報を優先的に得ることは可能です。しかし、数あまたある分譲会社のメール会員登録をそれぞれ各社分していたら、メールが来すぎて疲れること間違いなし、受信トレイに堂々と入ってくる「迷惑メール」と化します。
今回は「簡単に」そして様々な会社の様々な新規分譲物件を「まとめて」入手する方法をお伝えしていきます。
SUUMO(スーモ)の「これから販売される物件特集」
答えからお伝えすると、リクルート系列の住まい探しサイトSUUMO(スーモ)の「これから販売される物件特集」です。
ここには、現在はまだ予告広告中で、これからまさに販売される物件がズラリと並んでいます。大手の分譲会社で「これから販売される物件特集」に登録しない分譲地はまず99%ありえないといっても過言ではありません。
実は、大手分譲会社(財閥系・電鉄系:三井不動産、住友不動産、東京建物、野村不動産、東急不動産etc.)の分譲マンションや分譲地は一定数の資料請求数が集まらないと、事前説明会やモデルルームグランドオープンしません。無理にオープンしても、閑古鳥が鳴いてジリ貧に陥るだけだからです。
そのため、事業主(売主)としては販売前に「資料請求者」を一定数確保するため、あの手この手で集客を行います。そこで大手分譲会社がほぼ99%登録するのがSUUMOの「これから販売される物件特集」なんですね。
つまり、週に1回とかのペースで「これから販売される物件特集」を見にいけば、大手分譲会社の新規物件情報は簡単にまとめて手に入るわけです。いちいちデベロッパー各社のメール会員になる必要はありません。
【SUUMO】これから販売されるマンション特集
【SUUMO】これから販売される新築一戸建て・土地特集
大手ハウスメーカーの新規戸建分譲地なら「家選びネット」のメール配信
しかし面白いもので、財閥系・電鉄系とは一線を画す大手ハウスメーカーの新築戸建分譲地はというと、先程のSUUMOの「これから販売される物件特集」に登録されることが少ないのが現状です。理由は、大手ハウスメーカーは予告広告ではなく本広告一発で販売することがほとんどだからです。
SUUMOの「これから販売される物件特集」は予告広告中の物件でないと登録できないので、「本広告一発販売」を主な販売手法とする大手ハウスメーカーは別の方法で新規物件情報を配信しています。
それが大手運営しているサイトが「家選びネット(ie-erabi.net)」です。
参画しているメーカーはまさに大手の大手といえる8社で、「ミサワホーム、パナホーム、積水ハウス、大和ハウス、トヨタホーム、へーベルハウス、住友林業、セキスイハイム」。
「家選びネット」に会員登録すると、「新規販売物件情報」はもちろん、「価格改定物件や家具付きモデルハウスの販売案内」などのお得な情報を一つの窓口に絞ってまとめて入手することができます。
大手ハウスメーカーの新規物件情報がほしい場合は「家選びネット」がおすすめです。
「新規分譲物件」を見学することによる最大のメリット
新規分譲物件を見学することのメリットは、冒頭にあげた「住戸の選択肢が広がる」だけでなく、もうひとつ大きなメリットがあります。
それは、「どのぐらいのお客さんが来ているのか、実際に見て肌で感じられること」です。
不動産というのは需給のバランスで価格が決まります。新規分譲時から自分たち以外にも、毎週のようにたくさんお客さんが来ているのであれば、需要がある物件、いわば人気物件といえます。人気物件はそれこそ満員御礼で予約さえ取るのが大変ですからね。
しかし、新規分譲時からお客さんの来場がチラホラで閑古鳥が鳴いていたらどうですか?この物件大丈夫?と、一旦冷静になることができます。
新築の価格が下がれば中古の価格も下がる
実際に、100区画規模の新築戸建分譲地で新規分譲時から数区画しか売れずに大ゴケしている分譲地は”今も”ザラにあります。
そして、そういう物件の辿る運命は見えています。
結局売れないのであれば、市場経済の価格決定のメカニズムに合わせるしかありません。「金額を下げる」のです。新築の金額が下がるとどうなるか?中古の金額も下がります。
要は、初めに購入した人は、高値掴みさせられただけでなく、売る時にも売りにくい(≒金額を下げれば売れる)という状況下に陥るわけです。
そういう意味においても、新規分譲物件の事前説明会やモデルルームオープンなどに脚を運び「目を養っておく」というのは、マンションやマイホーム購入において重要なポイントとなります。
まとめ
さいごに。「資料請求」すると住宅検討者にとってかなりストレスになるのが、営業からの執拗な「テレコール(電話アポイント)」です。私も営業時代、それこそ何千回と電話営業しています。
もしテレコールが嫌な方は、資料請求時の備考欄に「連絡はメールのみ希望」「電話はしないでください」と正直に書いてください。見事に電話はかかってこなくなります。
それでは、よい「新規分譲物件」と巡り合えることを願っています。
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